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デジコン編集部 2025.6.24

AIVALIX、Next GenAI Summitで最優秀賞受賞。インフラ予知保全AI「INFRAI」で社会課題解決評価

東京大学の学生を中心としたAIスタートアップAIVALIXが、2025年6月14日にDeNA本社で開催された「Next GenAI Summit powered by DeNA」にて最優秀賞を受賞した。

老朽インフラの予知保全を実現するAIプロダクト「INFRAI」のピッチで、技術の独自性と社会実装力が高く評価された結果となっている。

水道管・ガス管のピンポイント予知保全で効率的な維持管理を支援


同イベントはDeNAがPLATINUMスポンサーを務める国内最大級のU25起業家向けカンファレンス「TORYUMON TOKYO 2025 RISE」の公式プレイベントとして開催された。

AI領域に挑む25歳以下の起業家たちが多数登壇し、熱いピッチを繰り広げる場となっていた。

AIVALIXは全国の水道管・ガス管・プラント配管など老朽化した配管インフラにおけるピンポイント予知保全を可能にするAIプロダクト「INFRAI」についてピッチを行った。

技術の独自性と社会実装力、インフラ老朽化や技術者不足といった日本社会が抱える社会課題に正面から向き合う姿勢が評価されて最優秀賞受賞に至った。

「INFRAI」は上下水道・ガス・プラントといった社会基盤を支える配管設備を対象に、設備の劣化進行や潜在的リスクに着目している。

限られたリソースの中でも優先的に対処すべき箇所を可視化する仕組みを提供し、従来の定期点検や経験に依存した手法では対応が難しかった戦略的な保全計画の立案を支援している。

日本国内では老朽インフラの増加と技術者の減少が同時進行しており、自治体やインフラ関連事業者にとって効率的かつ持続可能な維持管理の実現が急務となっている。

INFRAIはそうした社会課題に対し、AIの力で現場起点の解決を図ることを目指している。

現在、複数の自治体およびインフラ事業者と連携し、現場のデータ環境や運用実態に応じた実証・共創を進行中である。


同社では現場ヒアリングを重視した導入支援と、各地域・業態での再現性を見据えたプロダクト設計により、導入後の継続的な価値提供を可能としている。

インフラ業界を中心にAI開発を行う学生スタートアップとして、AI×社会課題領域での挑戦が高く評価された形となった。




参考・画像元:AIVALIXプレスリリースより

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