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デジコン編集部 2024.12.7

NTTコム、夜間の人物探索にドローンと低軌道衛星を活用。福島県昭和村で実証実験に成功

NTTコミュニケーションズは福島県昭和村で、自律飛行型ドローン「Skydio X10」と低軌道衛星「Starlink Business」を組み合わせた夜間人物探索の実証実験に成功した。

日没後でも安全な自律飛行と高精度な位置情報把握を実現


本実験では、ドローンに搭載されたサーマルカメラとスポットライトを活用し、夜間の視界不良環境下での人物探索を検証した。

上空90メートルからでも地上の人物を確認できることが実証され、日本初となるスポットライトを用いた夜間飛行にも成功した。


スターリンク(Starlink)の活用により、電波不感地帯でもリアルタイムでの映像伝送が可能となり、遠隔地のオペレーターによる状況把握を実現した。

昼間の実験では、約15万平米(東京ドーム3個分)の森林内に配置された探索対象者3名の位置を約40分で特定することに成功した。

ドローンが記録した緯度経度情報と実際の座標との誤差は数メートル程度に抑えられ、高精度な位置情報把握が可能であることを確認した。

米国ではDFR(Drone as First Responder)として既に実用化されており、本実証は日本初のDFRユースケースとなる。

山岳遭難において特に重要となる発生から72時間以内の救助活動に、本システムの活用が期待される。


参考・画像元:NTTコミュニケーションズプレスリリースより
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