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デジコン編集部 2024.10.28

西松建設、トンネル周辺地山の3D分析システム「GroutViz」を開発。薬液注入データを可視化

ジオマシンエンジニアリング、カテックス、西松建設の3社は、山岳トンネル工事における地山評価システム「GroutViz」を共同開発した。

データ可視化で地山性状を詳細評価


山岳トンネル工事では、不良地山に対して薬液注入による補助工法が実施される。

従来は注入圧や注入量などのデータ管理が個別の表やグラフにとどまっていたが、本システムではこれらを3次元で可視化し、空間的な分布傾向の分析が可能となった。

具体的には、注入装置で記録したデータを専用解析ソフトで読み込み、逆距離加重法による空間データ補間機能を用いて分析する。


安全性向上と施工効率化を実現


本システムにより、複数回の注入データを一括で可視化でき、今後の施工計画に活用できる。

特に注入率の高い領域は亀裂が発達している可能性を示唆し、肌落ち防止や支保パターンの見直しなど、安全対策に直結する。

さらに、既存の削孔検層技術「DRISS-3D」と併用することで、地山の硬さと合わせた多面的な評価が可能となる。

実際の施工現場での検証では、注入データと地質構造が概ね一致し、システムの有用性が確認されている。


参考・画像元:西松建設プレスリリースより
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デジコン編集部

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