
西松建設は6月より、Biodata Bankと共同開発した通信機能付き熱中症対策ウェアラブルデバイス「Sigfoxカナリア」を全国の建設現場へ導入した。
2024年夏季の実証試験で500台を20現場で運用し、対象者の熱中症発生件数ゼロ(深部体温起因)を達成した高い有効性を確認している。
厚生労働省が2025年6月より職場の熱中症対策を罰則付きで義務化したことを受け、建設現場における熱中症対策は喫緊の課題となっている。
同社は建設現場の熱中症発生を削減するため、従来型の熱中症対策ウェアラブル機器の導入をはじめ、作業場でのWBGT値の計測管理や熱中症対策ハウスの設置など、多くの施策を実施してきた。
しかし通信機能がないウェアラブル機器は着用者本人への通知に限られ、通信機能があってもスマートフォンとの連携や頻繁な充電作業が必要な機器は、建設現場での運用において課題があった。
Biodata Bankは深部体温推定技術により熱中症発生を未然に検知するウェアラブル機器「カナリア」を2020年より提供しており、その高い検知能力と手軽な導入手順により高い評価を得てきた。
しかし現行のカナリアは通信機能が無く、通知は着用者本人に限られていたため、現場管理者のニーズではリアルタイムで着用者の体調を把握し、迅速な対応を可能とする機能が求められていた。
このニーズに応えるため、同社はBiodata Bankと共同で2022年から「カナリア」にLPWA(省電力広域)ネットワーク「Sigfox」の通信機能を付加した「Sigfoxカナリア」の開発を開始した。

「Sigfoxカナリア」は管理者が屋外従事者の状態をリアルタイムに把握・監視でき、熱中症発生を未然に防止することが可能である。
Sigfoxネットワークを通じて直接データを送信するため、着用者個人のスマートフォンとの連携が不要となっている。
低消費電力設計により利用期間中の充電が不要で、現場での手間を大幅に削減する(メーカー保証期間:3カ月間、1日8時間の作業時間でアラート発報2回の場合)。
機器に記載されたQRコードを読み取るだけで簡単に着用者の情報を登録でき、管理者への通知設定も一括して情報登録することが可能である。
2024年夏季の実証試験で500台を20現場で運用し、対象者の熱中症発生件数ゼロ(深部体温起因)を達成した高い有効性を確認している。
スマートフォン連携不要のSigfoxネットワークで深部体温推定技術により熱中症未然検知
厚生労働省が2025年6月より職場の熱中症対策を罰則付きで義務化したことを受け、建設現場における熱中症対策は喫緊の課題となっている。
同社は建設現場の熱中症発生を削減するため、従来型の熱中症対策ウェアラブル機器の導入をはじめ、作業場でのWBGT値の計測管理や熱中症対策ハウスの設置など、多くの施策を実施してきた。
しかし通信機能がないウェアラブル機器は着用者本人への通知に限られ、通信機能があってもスマートフォンとの連携や頻繁な充電作業が必要な機器は、建設現場での運用において課題があった。
Biodata Bankは深部体温推定技術により熱中症発生を未然に検知するウェアラブル機器「カナリア」を2020年より提供しており、その高い検知能力と手軽な導入手順により高い評価を得てきた。
しかし現行のカナリアは通信機能が無く、通知は着用者本人に限られていたため、現場管理者のニーズではリアルタイムで着用者の体調を把握し、迅速な対応を可能とする機能が求められていた。
このニーズに応えるため、同社はBiodata Bankと共同で2022年から「カナリア」にLPWA(省電力広域)ネットワーク「Sigfox」の通信機能を付加した「Sigfoxカナリア」の開発を開始した。

「Sigfoxカナリア」は管理者が屋外従事者の状態をリアルタイムに把握・監視でき、熱中症発生を未然に防止することが可能である。
Sigfoxネットワークを通じて直接データを送信するため、着用者個人のスマートフォンとの連携が不要となっている。
低消費電力設計により利用期間中の充電が不要で、現場での手間を大幅に削減する(メーカー保証期間:3カ月間、1日8時間の作業時間でアラート発報2回の場合)。
機器に記載されたQRコードを読み取るだけで簡単に着用者の情報を登録でき、管理者への通知設定も一括して情報登録することが可能である。
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