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デジコン編集部 2024.10.18

大林組、漏水を短工期で未然に防ぐインナーシャット®工法を開発

大林組は、ハセガワシートと共同で、地下コンクリート躯体の新たな防水工法「インナーシャット工法」を開発した。

この工法は、短工期と省人化を実現しつつ、地下水の浸入を確実に防ぐ画期的な技術である。


背面水圧に強い新技術


インナーシャット工法の核心は、特殊な立体繊維を一体化させたエチレン酢酸ビニル樹脂(EVA)系の防水シートにある。

(特殊立体繊維一体型防水シート「Hi-SAT(ハイサット)ライナー」)

このシートを専用のセメント系張り付け材で地下コンクリート躯体内側から接着することで、従来工法の課題を解決している。

特に注目すべきは、背面水圧を受ける環境下でも防水シートの膨れや剥がれが生じない点だ。これは、業界初の技術とされている。

工期短縮と作業効率の向上


従来の地下外壁防水先やり工法と比較し、インナーシャット工法は大幅な工期短縮を実現している。

防水性のみを要する場合、最短1日で工事が完了する。さらに、防食性能が必要な場合でも、最短2日での施工が可能だ。


湿潤面にも施工できるため、コンクリート下地の養生や乾燥を待つ必要がなく、overall工期の短縮にも貢献する。

幅広い応用可能性


この新工法は、一般的な地下構造物だけでなく、汚水槽など耐薬品性を要する水槽にも適用可能だ。

従来のエポキシ樹脂コーティングと比べ、工程数の削減とコスト低減を実現している。

大林組は、インナーシャット工法を積極的に提案し、高品質な建設物の提供に貢献していく方針を示している。



参考・画像元:大林組プレスリリースより
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デジコン編集部

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