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デジコン編集部 2024.9.20

古野電気、建設現場向けWi-Fi6対応システムを発売。通信環境の革新で建設DXを加速

古野電気は、建設現場向けWi-Fiシステム「ゼンゲンバLANシリーズ」の新モデルとして、最新のWi-Fi6規格に対応したシステムの提供を開始した。


Wi-Fi6がもたらす建設現場の通信革命


Wi-Fi6は、従来のWi-Fi規格と比較して、高速化、大容量化、省電力化を実現した最新の無線LAN規格である。

古野電気の新モデルは、この先進的な技術を建設現場に導入することで、現場の通信環境を大幅に改善し、様々なICT機器やIoTデバイスの効率的な運用を可能にする。

特に注目すべきは、通信距離とスループットの向上である。これにより、広大な敷地や複雑な構造を持つ建設現場でも、安定した高速通信が実現可能となる。

多様な現場ニーズに対応する製品ラインナップ


「ゼンゲンバLANシリーズ」は、建設現場の多様なニーズに応えるため、以下の3つのカテゴリーで製品を展開している


  • 屋外現場向けアクセスポイント
  • 長距離・広域現場向けアクセスポイント
  • 高層・地下現場向けアクセスポイント

これらの製品群により、屋外、土木現場、高層ビル、地下工事など、あらゆる建設現場の通信ニーズをカバーすることが可能となる。

無線メッシュ技術による配線削減と安定性向上


新モデルの特筆すべき機能として、無線メッシュ技術の採用が挙げられる。この技術により、LAN配線に制約がある建設現場でも、容易に無線LAN環境を構築することができる。さらに、動的ツリー経路制御技術を用いることで、高い安定性と低遅延特性を実現している。

これらの特長は、建設現場におけるネットワーク構築の課題を解決し、スムーズで安定した通信環境を提供する。特に、多段中継が必要な広範囲の現場や、複雑な構造を持つ建築現場での活用が期待される。

建設DXの加速と今後の展望


古野電気の新システム導入は、建設業界のDXを大きく前進させる可能性を秘めている。高速かつ安定した通信環境の実現により、BIM/CIMの活用、遠隔操作による建設機械の制御、AR/VR技術の導入など、先進的な技術の実装が加速すると予想される。

また、現場の安全管理や作業効率の向上にも大きく貢献することが期待される。リアルタイムでの情報共有や遠隔モニタリングが容易になることで、現場管理の質が飛躍的に向上する可能性がある。

参考・画像元:古野電気プレスリリースより
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デジコン編集部

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