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デジコン編集部 2026.2.17

宇宙系ベンチャー天地人の「宇宙水道局」、甲府市が導入。衛星データで漏水リスクを可視化

CONTENTS
  1. 「宇宙の目」で地下の漏水を探す
  2. リスクが高い場所を「ピンポイント」で
  3. 自治体DXで「有収率」向上へ
JAXA認定宇宙ベンチャーの株式会社天地人は2026年2月、山梨県甲府市上下水道局が水道DXソリューション「宇宙水道局」を導入したと発表した。

衛星データとAIを活用して水道管の漏水リスクを評価・可視化することで、調査業務の効率化と最適な更新計画の策定を支援し、持続可能な水道事業経営に貢献する。

「宇宙の目」で地下の漏水を探す


日本の水道管の約4分の1が法定耐用年数を超えており、漏水事故や維持管理コストの増大が全国的な課題となっている。

甲府市においても、地上からは見えない微量な地下漏水の発見や、限られた予算内での効率的な管路更新が急務となっており、今回の導入はその解決策として期待されている。

リスクが高い場所を「ピンポイント」で


「宇宙水道局」は、人工衛星が観測した地表面データをAIで解析し、以下の機能を提供する。


  • 漏水リスク診断: 数メートル単位で管路のリスクを判定。「漏水の可能性が高いエリア」を絞り込むことで、従来の音聴調査(人の耳で探す調査)の範囲を最適化し、発見効率を劇的に向上させる。
  • 更新計画の策定支援: 管路の「健全度(壊れやすさ)」に加え、病院や学校への供給といった「重要度」を掛け合わせて評価。優先的に更新すべき管路を科学的根拠に基づいて選定する。

自治体DXで「有収率」向上へ


甲府市は今回の導入により、老朽化した水道管の早期修繕と的確な更新サイクルを確立し、有収率(給水した水のうち、料金収入につながる水の割合)の向上を目指す。

天地人は、長年蓄積された自治体のデータと最新の衛星技術を融合させ、日本のインフラ課題解決を加速させるとしている。


 
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