ニュース
デジコン編集部 2024.6.28

クラボウ、ウレタンフォーム用厚さ3D計測システム 「アツミエル」を開発

クラボウ 化成品事業部は、現場発泡ウレタンフォーム用厚さ計測システム『アツミエル』を開発した。2024年7月1日から予約受付を開始し、同年10月1日よりサブスクリプションで提供を始める。


高気密・高断熱性能が求められるマンションやビルの断熱工事には、ウレタン材料を直接吹き付けその場で発泡させることで、気密性が高く施工性もよいウレタン吹付断熱工法が長年にわたり幅広く使用されている。

しかし、必要な断熱性能を発揮するには、発泡後のウレタンフォームの厚さを指定の厚さに施工する必要性がある。

厚さ検査は、検査員が手作業で「厚さゲージ」や「測定ピン」を吹付面の任意の数か所に挿し込み、計測値を目視で確認し、必要に応じてウレタンの再吹付を行うことが一般的だ。

この方法では、吹付面全体の厚さの状況が分かりづらく、また、作業者によるバラつきもあるという課題があり、さらに、この作業には大変な手間と時間・労力がかかる。

「アツミエル」は、3Dスキャナ、計測治具「アツミピン」を使用し、独自開発の解析専用アプリ「アツミエル」により、ウレタン吹付工事を行った箇所の厚さ計測とその結果を簡単にレポート作成できるシステムだ。



施工箇所全体を面で計測することが可能となるため、任意の場所を抽出し点で計測する従来の方法に比べ、厚さ計測の検査品質の向上が図れる。

また、1部屋約15分で計測からレポート作成までをスピーディに行えるのも利点だ。

厚さの計測結果は、その場でタブレット上に色別で表示されすぐに確認ができるため、タイムリーな補修が可能となり、次工程への影響を最小限にとどめることができる。


参考・画像元:クラボウプレスリリース
印刷ページを表示
WRITTEN by

デジコン編集部

建設土木のICT化の情報を日々キャッチして、わかりやすく伝えていきます。

建設土木の未来を
ICTで変えるメディア

会員登録

会員登録していただくと、最新記事を案内するメールマガジンが購読できるほか、会員限定コンテンツの閲覧が可能です。是非ご登録ください。