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デジコン編集部 2024.6.6

ニコン・トリンブル、測量・建設向け小型軽量GNSS受信機「Trimble R580」リリース。VRS観測に最適

ニコン・トリンブルは、すべての測位衛星・測位周波数に対応したアンテナ一体型GNSS受信機「Trimble R580」をリリースした。

Trimble R580の本体重量は1.08kgと軽く、ポールに取り付けて観測する際も重さに引っ張られることが少ないため扱いやすく、長時間の観測でも疲労を軽減する。

また観測結果を確認するコントローラーはBluetoothで受信機と接続するので、ケーブルレスで身軽に作業可能です。


測量や建設現場向けのアプリケーションのほか、森林・環境調査、インフラの点検管理などのGIS観測にも利用可能なアプリケーションをラインアップしている。

Trimble R580の特徴


・高機能演算チップ「Maxwell7チップ」
全ての測位衛星に対応した336チャンネルを搭載し、取りこぼすことなくスムーズな観測が可能。

・マルチパス除去技術「EVEREST Plus」
マルチ周波数に対応しており、素早い位置確定に使用されるL5などの第3の周波数にも対応し、建物等により生じるマルチパス除去性能が向上。

・測量エンジン「ProPoint」
GNSS観測の幅を広げ素早い解の取得が可能です。利用可能なすべてのGNSS信号を独自のフィルタリングおよびノイズ推定技術とともに使用するため、測位性能と精度を向上させる。

R580受信機はこれらの技術により、RTKではcm級の測位値を安定して取得できる。スタティック観測にも使用できるため、公共測量や地籍測量の上級観測にも十分対応可能

※国土地理院基本測量 1級GNSS測量機登録 申請中
※Trimble R580は、Trimble R12i搭載のIMU機能は非搭載です。

IBSS観測により通信技術の専門知識不要でRTK観測


Trimble R580では、Trimbleが全世界で展開するフィールドアプリケーション「Trimble Access」との組み合わせで、クラウドベースRTK「IBSS(Internet Base Station Service)」を利用可能だ。

IBSSは固定局での補正情報をクラウドサービス「Trimble Connect」にアップし、移動局でその補正情報をストリーミングする観測方法のこと。

IBSSの設定は固定局・移動局ともTrimble Access サブスクリプション アプリケーション内にプリセットされているため、通信技術についての専門知識がなくても簡単にベースラインRTKを行える。

さらに、IBSSの利用料はTrimble Access サブスクリプションに含まれているため、移動局が受け取る補正情報には追加費用はかからない。

Trimble Access サブスクリプションを使って、固定局で設定したプロジェクトクラウドを指定することで、同一の補正情報を複数の移動局で使用できる。もちろん、Trimble R580も使用可能。

このIBSSをICT施工現場に導入することで、重機の管理にも、測量・出来形のチェックにも柔軟に対応可能となる。




参考・画像元:ニコン・トリンブルプレスリリース
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デジコン編集部

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