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デジコン編集部 2025.9.30

ジオサーフ。ComNav社製GNSS受信機「Mars」が国土地理院の1級GNSS測量機として正式登録。公共測量で安心導入が可能に

ジオサーフが取り扱うComNav Technology製GNSS受信機「Mars」が、国土地理院測量機器性能基準に基づく検定・登録を経て1級GNSS測量機として正式に登録された。

公共測量や自治体関連業務を含む各種測量案件において規程上の要件を満たしやすくなり、入札案件や現場で安心して使用できる製品となった。

マルチバンドマルチコンステレーション対応で安定した高精度測位を実現。レーザーオフセット測位機能も搭載


国土地理院による登録は同院が定める性能基準に適合していることを示すものであり、測量業務における信頼性の高い選択肢として提案が可能となる。

Marsは小型・軽量ながら高性能なGNSS測位機能を搭載した次世代型GNSS受信機である。

最新のマルチバンドマルチコンステレーション技術に対応し、GPS、GLONASS、Galileo、BeiDou、QZSSなど複数衛星システムを同時利用することで安定した高精度測位を実現している。

現場での効率化を追求し、Bluetooth、Wi-Fi、4G通信に対応している点も特徴だ。

スマートフォンやタブレットと連携することで、さまざまな現場作業に柔軟に対応可能となっている。


Marsはレーザーオフセット測位機能を搭載し、手が届きにくい場所や立ち入りが困難な場所の座標を安全かつ効率的に取得することができる。

ただしこのレーザーオフセット測位は国土地理院による性能検定・登録の対象外機能であり、今回の登録はあくまでGNSS測量機としての性能基準適合を示すものとなる。

ジオサーフでは現在Marsに加えて、Venus、T100、JupiterといったComNav社の主要GNSS製品についても順次、国土地理院への登録手続きを進めている。

今後はさらに幅広いラインアップで、顧客のニーズに応じた最適なソリューションを提供していく方針だ。

最新情報は同社ウェブサイトおよび公式SNSにて随時案内する予定となっている。

MarsをはじめとするComNav社製GNSS製品はジオサーフまたは同社正規代理店を通じて提供される。

正規ルートでの購入により導入からアフターサポートまで一貫した安心体制を提供する仕組みだ。

ジオサーフは2002年2月設立で、GNSS受信機、ドローンLiDARソリューション、精密農業ソリューションなどを含む測位・計測機器およびそれら関連ソフトウェアの販売・サポート、開発を手がけている。

国内外の先進的な測位・計測技術を日本市場に提供し、測量、建設、林業、農業などの幅広い分野において現場のデジタルトランスフォーメーションを支援している企業だ。

ComNav Technologyは2012年に中国・上海で設立されたGNSS関連機器メーカーである。

独自開発した高性能GNSSチップセットと受信機技術を核に、測量・GIS・建設・農業・自動運転など多岐にわたる分野に向けて先進的なGNSSソリューションを世界各国に提供している。



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