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デジコン編集部 2025.10.23

応用地質が立命館大学などと「月面拠点建設」の「測量・地盤調査技術」を研究。JAXA宇宙戦略基金事業に採択

応用地質は、立命館大学などと共同で研究チームを組み、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が公募した「宇宙戦略基金事業」(第二期)の「技術開発テーマ/探査等(月面インフラ構築に資する要素技術)」(課題名:月面拠点建設を実現するための測量・地盤調査技術の確立)に採択された。

地球上で培った地盤の可視化技術と計測技術を活用し、月面インフラ構築に貢献する。

2040年までに月関連市場規模27.3兆円、月面経済圏創出へ技術獲得


月面は、世界各国において探査活動・開発活動の対象となりつつあり、2040年までに世界の月関連の市場規模は1700億米ドル(約27.3兆円)に達するという試算も存在する。

この大きな市場も見据え、将来の月面経済圏の創出に伴う経済的機会を確実に捉えるためには、将来的な民間活動の段階的な発展による経済圏の構築を想定した上で、そのファーストステップとして全ての月面活動の前提となる月面環境に関するデータや月面での重要技術等を早期に獲得することが有効である。

また、これらを通じて、我が国が国際的なプレゼンスを発揮し、月面での活動実績を積み重ねることが、将来的な月面活動における国際規範・ルール形成、国際市場の獲得等に向けて極めて重要だ。

立命館大学を代表機関とし、研究テーマ「月面インフラ構築に資する要素技術」は、今後予見される国内外の月面活動を見据え、応用地質、大学、研究機関などとともに、月面環境分析(アセスメント)および重要技術の早期実証を目指す。

応用地質は、地球上で培ってきた先進的な地盤の可視化技術と、それに必要な計測技術を有している。

今回採択された研究チームの一員として、これらの知見やノウハウを活用し、月面インフラ構築に不可欠な月面地盤の状況把握や地盤調査技術の確立に貢献していく。

応用地質は、「人と地球の未来にベストアンサーを。」を経営ビジョンに掲げ、地球科学に基づく深い知見とデジタル技術のイノベーションを通じて、困難な課題の最適解を追求している。

これまで「地質工学の創造」を礎に、地質・地盤に関する専門知識を深め、社会基盤の整備や災害に強いまちづくり、環境保全に貢献してきた。

1957年設立で、道路・都市計画ならびに土木構造物及び建築構造物などの建設にともなう地盤の調査から設計・施工監理にいたるまでの一連の技術業務を展開している。






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