行政・政策
デジコン編集部 2023.1.10

栃木県小山市消防本部が「災害対応アナウンサードローン」を導入

2022年12月、双葉電子工業(各種電子機器の開発)とクオリティソフト社(ドローンソリューション事業を手掛ける)は、災害発生時の広域アナウンスや避難誘導を行う「災害対応アナウンサードローン」を、栃木県小山市消防本部が導入したことを発表した。

同消防本部は、アナウンサードローンなど2機の災害対応ドローンを配備し、災害発生時の迅速な被災状況の把握、上空からのアナウンスや救急救助資機材の搬送・投下等、人命救助に活用するとしている。

近年頻発している大規模水害や土石流災害において、災害対応におけるドローンの有効性が確認されている。

また、大規模災害に限らず常時発生する災害に対してもドローンの俯瞰的視点からの情報収集は有用であることから、消防庁は消防本部等におけるドローンの導入・活用を推進している。


災害対応アナウンサードローンは、双葉電子工業が開発・製造した産業用ドローン「FMC-02」に、動画カメラ、物件投下装置、クオリティソフトの「圧電スピーカーユニット」を搭載。

災害発生時に上空から迅速に被災状況を把握すると共に、被災者へ適切な行動指示等を実現する。

消防庁が求める「災害対応ドローン」機能要件に準拠しており、ドローンの機体および搭載機器は防水性能等級3以上。動画撮影が可能なカメラを搭載し、撮影した動画を現場活動で活用することができる。

ドローン搭載に最適化した圧電スピーカーユニットは、約500gと軽量、低消費電力(5W)にすることで、ドローンの飛行時間性能への影響を最小化した。磁石を使用せずドローンの電子コンパスに影響を与えない設計となっている。

プロペラによる風切り音の影響を最小化。音圧減衰が少ない設計により、上空からクリアな音声でアナウンスを伝える(可聴範囲:直線約300m)。

オプションのAIアナウンス機能は、日本語のテキスト文章から自然なアナウンス音声を生成する。最大29カ国語によるアナウンスが可能。
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デジコン編集部

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