行政・政策
デジコン編集部 2025.5.16

国交省発表、全国の建設業許可業者数は2年連続で増加。令和6年度末は483,700業者に

国土交通省は、令和6年度末時点における全国の建設業許可業者数調査の結果を発表した。建設業許可業者数は483,700業者となり、前年度から4,317業者(0.9%)増加したことが明らかになった。

令和4年度に一旦減少したが、業種別では「とび・土工工事業」が最多で資本金3億円未満が99.5%を占める


建設業許可業者数は令和4年度末に一度減少したが、令和5年度末に再び増加し、令和6年度末においても増加を続けている。

平成30年度末以降、建設業許可業者数は増加傾向にあったが、令和4年度に一旦減少に転じた後、2年連続で増加となった。


しかし、ピーク時だった平成12年3月末時点と比較すると、現在の許可業者数は117,280業者(19.5%)減少している。

新規に建設業許可を取得した業者は16,164業者で、前年度比103業者(0.6%)の減少となった。

一方、建設業許可を失効した業者は11,847業者で、前年度比15業者(0.1%)増加している。

失効した業者のうち、廃業の届出を行った業者は7,252業者で前年度比117業者(1.6%)増加した一方、更新手続きを行わずに失効した業者は4,595業者で前年度比102業者(2.2%)減少した。

都道府県別の許可業者数は、東京都が44,655業者(全体の9.2%)と最も多く、次いで大阪府が41,645業者(同8.6%)、神奈川県が29,464業者(同6.1%)と前年度と同様の順位となっている。

反対に、鳥取県は2,145業者(同0.4%)、島根県は2,655業者(同0.5%)、高知県は2,964業者(同0.6%)と少ない状況が続いている。

許可を取得している業者が多い上位3業種は、「とび・土工工事業」が183,700業者(許可業者の38.0%)、「建築工事業」が143,593業者(同29.7%)、「土木工事業」が131,889業者(同27.3%)となっている。

資本金階層別でみると、「300万円以上500万円未満の法人」が21.3%と最も多く、「1,000万円以上2,000万円未満の法人」(19.9%)、「500万円以上1,000万円未満の法人」(19.8%)と続いている。

個人および資本金の額が3億円未満の法人の数は481,374業者となっており、建設業許可業者数全体の99.5%を占めている。

建設業以外の営業を行っている兼業業者は143,333業者で、前年同月比2,178業者(1.5%)増加し、兼業業者の割合は29.6%で、前年同月比0.2ポイント増加した。




参考・画像元:国土交通省プレスリリースより
 
印刷ページを表示
WRITTEN by

デジコン編集部

建設土木のICT化の情報を日々キャッチして、わかりやすく伝えていきます。

建設土木の未来を
ICTで変えるメディア

会員登録

会員登録していただくと、最新記事を案内するメールマガジンが購読できるほか、会員限定コンテンツの閲覧が可能です。是非ご登録ください。