行政・政策
デジコン編集部 2024.4.25

令和5年度【インフラDX大賞】受賞者決定!24団体を発表!〜 各受賞者の取組み内容も紹介!〜【4/25更新】

国土交通省は、令和4年度「インフラDX大賞」の受賞者を発表した。今回、計 24 団体(国土交通大臣賞 3団体、優秀賞20団体、スタートアップ奨励賞1団体)が選ばれた。

建設現場の生産性向上に関するベストプラクティスの横展開に向けて、平成 29 年度より「i-Construction 大賞」を実施してきたが、この取組みをさらに拡大するため「インフラ DX 大賞」と改称されている。

表彰対象は令和4年度に完了した国や地方公共団体等が発注した工事・業務に関する企業
の取組や地方公共団体等の取組、i-Construction 推進コンソーシアム会員の取組を対象としている。


インフラDX大賞受賞者一覧


 

インフラDX大賞 受賞取組 概要【工事・業務部門】


国土交通大臣賞
日本ファブテック株式会社/
国道7号切石高架橋上部工工事

 

  • 推薦者:東北地方整備局
  • 発注者:東北地方整備局能代河川国道事務所
  • 業者名:日本ファブテック株式会社
  • 工期:2021年10月13日~2023年02月14日
  • 施工場所:秋田県能代市
  • 請負金額:624,459,000円

【概要】
県道とJR奥羽本線を跨ぐ連続高架橋で、別事業者によって先行架設された鋼桁との連結があるなど、高精度が要求された難度の高い現場条件下において、高精度かつ迅速な鋼桁組立作業を実現するため、レーザー三次元計測システムと地組形状調整システムを連携させた独自システムを構築し、現場作業の効率化と省人化、橋梁全体の架設出来形精度の向上を実現。

【講評】
  • レーザー三次元計測システム簡測くん(NETIS登録の自社技術)と、集中制御で組立形状を調整する地組形状調整システムを連携させた独自システムを構築。
  • 従来技術に比べて、鋼橋組立作業における計測者の50%、調整作業従事者の83%を削減するとともに、出来形帳票の自動作成も併せて可能とするなど、高い優位性を有する技術であり、大幅な省人化を実現。
  • 調整量の自動算出から調整作業までのシームレス化により、迅速かつ効率的な調整作業を実現し、工場仮組立と同等な組立精度を現場で再現し、橋梁全体の出来形精度を大きく向上させる有効的な取り組み。
  • 市場で入手可能な計測機器と汎用資材による形状調節設備を組み合わせるのみで上記システムを構築・運用可であり、波及性に期待。
 

優秀賞
荒井建設株式会社
一般国道40号 中川町琴平東法面工事




  • 推 薦 者 北海道開発局
  • 発 注 者 北海道開発局 旭川開発建設部士別道路事務所
  • 業 者 名 荒井建設株式会社
  • 工 期2022年3月18日~2023年2月17日
  • 施工場所 北海道中川郡中川町
  • 請負金額 670,230,000円

【概要】
一般国道40号音威子府バイパスは、音威子府村~中川町間における落石・地吹雪の防災上の現道課題箇所や、雪崩に起因する特殊通行規制区間を回避することで、道北圏の広域道路交通の安全性及び定時性の向上を図ることを目的とした事業。

本工事は、中川町琴平地区において、道路土工、法面工、排水構造物工、防護柵工、橋梁付属施設工を施工。

施工箇所は、大規模地滑りが懸念される斜面をグラウンドアンカーにより抑止する工事であるが、地滑りの土塊荷重が大きいため、アンカーの施工間隔は2mと狭く、施工済みアンカー及び既設横ボーリングが近接する困難な条件下の中、BIM/CIM活用及びマシンガイダンスの開発を行い、工期短縮及び品質向上を目指した。

【講評】
  • アンカーマシン設置時の位置調整のため、自動追尾トータルステーションとICT施工現場端末アプリを組み合わせたマシンガイダンスシステムを自社開発し、オペレータ1人で高精度の機械据付が行え、アンカーの方向精度が向アンカーマシン設置時の位置調整のため、自動追尾トータルステーションとICT施工現場端末アプリを組み合わせたマシンガイダンスシステムを自社開発し、オペレータ1人で高精度の機械据付が行え、アンカーの方向精度が向上するとともに、作業性・生産性が向上(マシンセット時間1/10、必要人数1/3)。
  • アンカー同士と既設横ボーリングとの干渉を回避するため作成したBIM/CIM(3次元モデル)を元に、マシンガイダンスの設計データを作成することで、アンカー施工の安全性が向上。
  • 自社開発技術、BIM/CIM、最新のICT技術を採用し内製化することで、アンカー工全体の生産性が向上。
 

優秀賞

萩原・菱中経常建設共同企業体

雨竜川下流農地防災事業雨竜川八丁目頭首工取水樋門改築外工事




  • 推 薦 者 :北海道開発局
  • 発 注 者: 北海道開発局札幌開発建設部滝川河川事務所
  • 業 者 名:萩原・菱中経常建設共同企業体
  • 工 期:2022年1月26日~2023年3月10日
  • 施工場所: 北海道雨竜郡秩父別町
  • 請負金額: 394,361,000円

【概要】
当現場は複数ある構造物の施工時期が重なる上、クローラークレーンを使用する鋼矢板打込があり作業空間が制限される事が予想された。

特に橋台と樋門の間隔が狭く、重機などが通行出来ない恐れがあったため、施工前に現況を撮影したUAV測量データと、想定した施工ステップ毎に作成したCIMデータを組み合わせることで「現場のデジタルツイン化」を行った。

また、橋台のICT構造物工は、出来形計測に使用する3次元設計データからレーザースキャナーによる点群データの計測まで自社で実施。現場事務所ではIWB(インタラクティブホワイトボード)に、様々な情報を一括表示できる自社開発のシステムを活用し、WEBカメラ映像や周辺の河川情報、天気予報、工程表などを常に表示したことにより各種情報の統合管理を行い、現場を効率的に管理することができた。

【講評】
  • 施工前のUAV測量データと、施工ステップ毎のCIMデータを組み合わせた、「現場のデジタルツイン化」を行い、作業の干渉等の対策を検討するフロントローディングにより、スムーズな施工を実現。
  • レーザースキャナを用いた3次元出来形計測を自社で行い、従来計測作業より省人化(3人→1人)を図るとともに、不安定な姿勢での計測が不要となり、安全性が向上。
  • 自社開発のソフトにより、IWB(インタラクティブホワイトボード)に、現場のWEBカメラ映像や周辺の河川情報、天気予報、工程表など、様々な情報を一括表示し、情報の統合管理を行うことて、先進的な施工管理を実現。


優秀賞

若築建設株式会社東北支店

八戸港八太郎・河原木地区航路泊地(埋没)付帯施設築造工事


  • 推薦者:東北地方整備局
  • 発注者:東北地方整備局八戸港湾・空港整備事務所
  • 業者名:若築建設株式会社東北支店
  • 工期:2021年6月11日~2022年6月15日
  • 施工場所:青森県八戸市
  • 請負金額:604,989,000円

【概要】
八戸港八太郎・河原木地区航路泊地(埋没)付帯施設において、下記のインフラDX技術を活用して、生産性の向上を図った。

  1. 基礎捨石の投入管理として『捨石投入支援システム』(図-1)を使用し、投入後の出来形管理として、『三次元深浅測量』を活用。
  2. 根固ブロックの据付管理として、『ブロック据付管理システム:WITB-Fix Neo』(図-2)を活用。
  3. ケーソンの据付管理として、『ケーソン据付管理システム:WITC-Moni』(図-3)を活用。
  4. 消波ブロックの据付管理として、ドローンおよび小型ボートによる『三次元測量システム』(図-4)を活用。
  5. 施工プロセスの各段階において、『BIM/CIMモデル』(図-4)を活用した図面照査及び属性情報の付与を行い、完成検査においても活用。

【講評】
  • インフラDX技術によって、工程を25%(延べ8日→6日)人員を40%(延べ82人→50人)削減するとともに、計測員や潜水士の負担を減じることができ、安全性が向上。
  • 音波発信機を根固ブロックに取付けることで、海中における実際の位置及び向きを直接的に検知。音波受信機は、海底地盤が近いことで生じる音波乱れの影響緩和により、水深が浅くても高い精度で測距できるよう改良。
  • 浅海域での高精度測量技術は、水深が浅い海域で作業することが多い港湾工事おいて重要な技術。ケーソン据付管理システムは、熟練作業員の経験に頼っていた作業判断基準となる施工状況の一部を数値化し可視化。担い手不足や、これに伴う技術の伝承不足の解消に有効。
 

優秀賞

株式会社建設技術研究所

R4AI技術活用ダム管理システム改良検討業務





  • 推薦者:関東地方整備局
  • 発注者:関東地方整備局利根川ダム統合管理事務所
  • 業者名:株式会社建設技術研究所
  • 工期:2022年9月15日~2023年3月24日
  • 施工場所:群馬県前橋市
  • 請負金額:49,995,000円

【概要】
利根川上流域を対象に、ダム管理の更なる高度化・効率化に向けて、AIやクラウドを活用したダム管理支援システムを構築する業務。

従来、熟練したダム管理者の高度な判断で流入量予測や適切なダム運用を行ってきたが、過去の高度な判断をAIに学ばせることで、適切な流入量予測やダム運用が行えるシステムを構築するものである。

高水分野では、リアルタイムでダム流入量や下流基準地点の流量予測、ダムの最適放流量を算出することができ、併せて洪水調節および異常洪水時防災操作、事前放流や特別防災操作等の放流量の算出を可能とした。

低水分野では、利根川本川の利水基準地点のほか複数の重要地点を対象にリアルタイムで基準地点の流量予測やダム毎の最適放流量の算出を可能とした。

【講評】
  • 従来、熟練したダム管理者の高度な判断に頼ってきたダム操作について、過去のダム運用ビックデータを作成・学習し、併せて不足しているデータを学習させることでAI自らが最適な放流案を導くダム管理支援システムを構築。
  • この結果をクラウドサービスを用いて関係者に配信することによって、機関の壁を越えた情報共有が可能。高水分野においては、国・水機構ダムを中心に、参考値となる県・電力ダムを含めた主要25ダムを対象として、事前放流、異常洪水時防災操作や特別防災操作などの防災操作に必要な情報をリアルタイムで提供し、低水分野においては、基準地点の流量を確保するために上流9ダムからの補給量を提案する。更なる精度向上に向けた検証は必要であるが、高水・低水とも高度なダム運用の支援ができることから、有効性が高い。
  • 本業務で検討したAI流量予測、AI強化学習、クラウド型システムは、全国の他の水系、ダムにも適用可能な技術であり波及性に期待できる。

優秀賞

東亜・若築・大本特定建設工事共同企業体

横浜港新本牧地区岸壁(-18m)(耐震)築造工事




  • 推薦者:関東地方整備局
  • 発注者:関東地方整備局京浜港湾事務所
  • 業者名:東亜・若築・大本特定建設工事共同企業体
  • 工期:2021年3月11日~2022年6月30日
  • 施工場所:神奈川県横浜市
  • 請負金額:3,892,337,700円

【概要】
新本牧ふ頭地区における岸壁築造工事において、下記の取組みを実施。

①一般船舶が多い東京湾内で行う吊り曳航による鋼板セルの運搬時に、監視システム((1)AIS情報、(2)船舶レーダー及び(3)AIカメラ)と(4)AR(拡張現実)による航行支援システムを組み合わせるとともに、それらの情報をクラウド上で一元的に管理することで、一般船舶の動静をリアルタイムに監視し、専任の運航管理者の的確な指示のもと、一般船舶の航行に支障を与えることなく安全に鋼板セルを運搬。

②中詰材投入後の鋼板セルの形状を水中音響3Dスキャニングソナーを使用して気中・水中の両方で正確に把握し、その結果から鋼板セル同士を接続するアークの形状補正を行うことで、アークの確実な設置を実現。

③鋼板セル製作ヤードにおいて、VR(仮想現実)空間を構築し、発注者は遠隔から立会を実施することで、臨場に要する時間を大幅に短縮。

【講評】
  • 接近する船舶を自動で正確に検知し、船舶との衝突までの距離と時間、転針等の回避行動を音声と画面表示で船長に通知することで、確実で効果的な安全監視と運航管理を実現。経験の浅い技術者でも確実な安全管理を行うことができる。
  • 通常、潜水士が水中でセルの形状を測量するが、水中音響3Dスキャニングソナーを使用することで測量時間を80%削減するとともに、減圧症等の発症リスクを伴う潜水作業の削減を実現。基礎工等の深浅測量だけでなく、水中部の本体構造物の3次元による出来形管理は、管理業務の効率化や管理精度の向上に繋がるもので、港湾工事におけるBIM/CIM原則適用が進む中、先進的な取り組みであった。
  • 潜水士の担い手が減少する港湾工事において有効。VR空間で遠隔地から現場確認が可能となり、移動時間を削減するとともに、VR空間を安全教育等に活用し、高い学習効果を実現することで、1年4カ月に及ぶ工事の無事故・無災害を達成。

優秀賞

五洋建設株式会社 北陸支店

新潟空港進入灯(10側)橋梁工事





  • 推 薦 者 :北陸地方整備局
  • 発 注 者 :北陸地方整備局 新潟港湾・空港整備事務所
  • 業 者 名 :五洋建設株式会社 北陸支店
  • 工 期:2021年8月19日~2022年12月21日
  • 施工場所:新潟県新潟市
  • 請負金額:719,400,000円

【概要】
本工事は、新潟空港の滑走路端安全区域を確保するため、進入灯(10側)橋梁を60m延伸するものである。

施工場所は、空港制限区域内、かつ空港運用時は作業船の待避が求められる制約があり、橋脚施工は夜間による海上の高所作業となることから、品質及び安全性を確保するため、橋脚コンクリートのプレキャスト化を採用し、3次元モデルデータ(3次元模型)を活用して、施工計画を策定することで、効率化及び生産性の向上を図った。

【講評】
  • 橋脚コンクリートのプレキャスト化により、陸上ヤードでの昼間製作が可能となり、一括据付としたことから夜間の海上高所作業が低減され、場所打ち工法と比べ、労働員数は延べ822人(約46%) 削減、海上施工日数は52日(約47%)短縮するとともに、夜間海上作業の低減により災害発生リスクも減少。
  • 橋脚プレキャスト内部に補強用鋼材と鞘管を組み合わせた構造(SRC構造)とし、橋脚プレキャストコンクリートの変形を防止。既設・新設の橋脚間隔及び法線を考慮した3次元モデルを基に、鋼管杭頭部に橋脚プレキャスト部材の補強用鋼材の寸法に合わせたテーパー付切り欠きによる据付機構を設けることで、測量機器を用いた人為的誘導が困難な夜間作業時において、橋脚プレキャスト部材の据付精度を確保しつつ、施工時間を短縮。橋脚プレキャスト内部に補強用鋼材と鞘管を組み合わせた構造(SRC構造)とし、橋脚プレキャストコンクリートの変形を防止。
  • 既設・新設の橋脚間隔及び法線を考慮した3次元モデルを基に、鋼管杭頭部に橋脚プレキャスト部材の補強用鋼材の寸法に合わせたテーパー付切り欠きによる据付機構を設けることで、測量機器を用いた人為的誘導が困難な夜間作業時において、橋脚プレキャスト部材の据付精度を確保しつつ、施工時間を短縮。

優秀賞

株式会社フジヤマ

令和4年度紀勢国道電線共同溝設計業務




  • 推薦者:中部地方整備局
  • 発注者:中部地方整備局紀勢国道事務所
  • 業者名:株式会社フジヤマ
  • 工期:2022年4月5日~2023年2月28日
  • 施工場所:三重県多気郡大台町
  • 請負金額:23,188,000円

【概要】
無電柱化事業において、設計時の「現地詳細調査不足」や「地下埋設物の調査不足」に起因した整備コスト増や工事発注後の占用物管理者調整等の問題を回避するため、現地詳細調査を目的とした「MMS(モービルマッピングシステム)」、「UAV(レーザードローン)」及び地下埋設物の調査を目的とした「埋設物マッピングシステム」を採用。

地上・地下インフラ3Dマップに予備設計結果を重ね合わせることにより、電線共同溝と地下埋設物との干渉状況や有効離隔等を把握。

【講評】
  • 地上データの取得には、現地特性や制約条件に応じて適切な測量機器を適用しており、作業時の安全性を確保しながら、「MMS」活用箇所では1/5程度(10日→2日)、「UAV」活用箇所では1/3(6日程度→2日)に作業期間を短縮。地中部は「多配列地中レーダー探査」の活用により、試掘に要する費用で、約25倍の広範囲に高精度の調査を実現。
  • 新技術である地上・地下インフラ3Dマップを作成し、電線共同溝の予備設計結果を重ねることで、地下埋設物輻輳箇所等を3次元で確認でき、管路の干渉や離隔不足等設計ミスを未然に防止。
  • 地上・地下を可視化できるモデルは、視覚的なアプローチが可能なため、地元説明資料や広報資料として広く活用が可能であり、本業務以後の設計、施工、維持管理にも有用であり、事業推進の効率化に貢献。
 

優秀賞

株式会社小森組

令和3年度 道改交金第139号-3 長井古座線道路改良工事



  • 推 薦 者: 近畿地方整備局
  • 発 注 者:和歌山県
  • 業 者 名 :株式会社小森組
  • 工 期:2022年6月14日~2022年12月25日
  • 施工場所:和歌山県東牟婁郡串本町
  • 請負金額: 20,160,800円

【概要】
「3次元起工測量」「3次元設計データの作成」「マシンコントロール建機(以下MC建機)の活用」「3次元出来形測量」「データの納品」までを外注することなく、工事を完成。

作成した設計データを測量機に搭載することで、測量は全てワンマンで行い、省人化できた。現場条件に従って、0.8m3~0.15m3級のMC・MG建機を使用し、床掘や掘削は全てICT建機で行った。

現場管理者は20代で構成したが、3次元設計データをもとにした管理方法やICT建機の活用は、経験者と変わらない精度、品質を確保し、属人化を解消した。結果的に27日の工程短縮(約13%の生産性向上)できた。

小規模工事においてもICT施工が生産性向上に有効だと立証できた。

【講評】
  • 現場代理人を含め20代の若手職員で工事を進め、3次元設計データを元にしたワンマン測量では、経験の浅い職員でもベテラン職員と同様の精度、品質にて施工を進めることができ、全ての掘削にMC建機を使用したことで、運転手の技量に依存せず、属人化の解消につながった。
  • 結果的に施工や出来形管理、工程管理に要する日数を27日削減(約13%の工期短縮)し、若手職員のみで工事を完成させた。ICT施工の全業務を内製化し、小規模な構造物の床堀がほとんどであったが、現場条件に従って、サイズの異なるICT建機を使い分けし、ICT建機のみで施工を完了させ、丁張設置や確認手間の大幅な削減など、小規模土工においても生産性向上に有効だと立証し、波及性が高い。
  • ICT施工の全業務を内製化し、小規模な構造物の床堀がほとんどであったが、現場条件に従って、サイズの異なるICT建機を使い分けし、ICT建機のみで施工を完了させ、丁張設置や確認手間の大幅な削減など、小規模土工においても生産性向上に有効だと立証し、波及性が高い。
  • 発注者に対して、ICT機器を体験できる貴重な機会を提供し、職員の意識向上に貢献。発注者に対して、ICT機器を体験できる貴重な機会を提供し、職員の意識向上に貢献。

優秀賞

宮田建設株式会社

令和3年度福山道路赤坂外改良工事



  • 推薦者:中国地方整備局
  • 発注者:中国地方整備局福山河川国道事務所
  • 業者名:宮田建設株式会社
  • 工期:2022年3月31日~2023年3月31日
  • 施工場所:広島県福山市赤坂町~瀬戸町
  • 請負金額:398,288,000円

【概要】
国道2号のバイパス整備に伴う工事で、ICT構造物工(橋脚・場所打ち杭)試行として、点群データによる出来形管理及び躯体の出来栄え評価を実施し、従来計測と比較して同等の精度で作業量を5割程度削減できることを確認した。

また、検査時に不可視部分の形状を「見える化」し提示した。マシンコントロール機能付きバックホウによるICT土工を全面活用して生産性の向上を図ると共に、クラウド型プラットホームとIOTで通信することでリアルタイムで日々の掘削土量、掘削箇所を「見える化」し、残数量を把握した運搬計画によりスマートで生産性の高い施工を行った。

【講評】
  • ICT構造物工(橋脚・場所打ち杭)試行として点群データによる出来形管理を実施し、携帯端末に構造物の3次元設計データを取り込み自動追尾測量機を使用してリアルタイムに計測結果を目視で確認することで、経験の浅い若手職員によるワンマン測量を可能とし、従来計測と比較して同等の精度で作業量を5割程度削減。
  • ICT土工を全面活用し、クラウド型プラットホームとIoTで通信することで日々の掘削量の「見える化」や、デジタル配筋計測の実用化に向けた試行、BIM/CIMモデルによる鉄筋干渉チェックといった、生産性の高い施工を実施。
  • 本工事にて、県農林土木技術者への技術研修会の開催、インターンシップの受け入れ、ICT施工、IoT活用等をSNSで発信など、建設業への関心を高め、ICT施工に関する技術力向上や次世代の技術者確保に貢献。

優秀賞

東洋建設株式会社 四国支店

高松港朝日地区岸壁(-7.5m)船尾部築造工事(その2)



  • 推 薦 者 :四国地方整備局
  • 発 注 者 :四国地方整備局 高松港湾・空港整備事務所
  • 業 者 名: 東洋建設株式会社 四国支店
  • 工 期:2021年11月12日~2022年11月30日
  • 施工場所: 香川県高松市
  • 請負金額: 586,740,000円

【概要】
本工事では、新造船フェリー就航を目的に、本体工、裏込・裏埋工、上部工等を施工した。

整備する岸壁は、①新造船フェリーが就航する迄に、安全に係留できる岸壁の整備を急ぐ必要があったことから、上部工に「プレキャスト」部材を導入、「3次元レーザスキャナ」による出来形計測を導入し、工程短縮に繋がる作業の効率化を図った。

また、供用中フェリーの係留岸壁と近接しており、事故を未然に防ぐ、安全対策が求められたため、BIM/CIMモデルと連動した「VR(仮想現実)ゴーグル」による安全教育を導入、「MR(拡張現実)」技術を活用した遠隔臨場(安全パトロール)を実施し、安全性向上に繋がる安全教育の効率化を図り、事故ゼロで完工できた。

【講評】
  • プレキャスト部材の導入とBIM/CIMを活用した施工手順(3D+時間軸)の検討により、海象条件(船舶からの航跡波や潮位変動)の影響を受けることなく作業効率が約2倍に向上。
  • 3Dレーザースキャナによる出来形計の航跡波や潮位変動)の影響を受けることなく作業効率が約2倍に向上。3Dレーザースキャナによる出来形計測の導入により、現地計測と事後データ整理の作業効率が約2倍に向上し、作業時間短縮など生産性が向上。
  • BIM/CIM(施工ステップ図)と連動したVRゴーグルにより、作業員目線で効率的な安全教育を先進的に導入し、事故ゼロを完工。
  • 不可視部分と現実空間をMR技術を用いて重ねることにより、リアルタイムで拡張現実空間の共有が可能となり、効率的な遠隔臨場を実施(約1時間削減/回)。
 

優秀賞

旭建設株式会社

令和2年度災関砂防第1-3号鹿野遊谷川砂防堰堤工事




  • 推薦者:九州地方整備局
  • 発注者:宮崎県日向土木事務所
  • 業者名:旭建設株式会社
  • 工期:2021年6月22日~2023年3月20日
  • 施工場所:宮崎県東臼杵郡椎葉村
  • 請負金額:225,965,031円

【概要】
令和2年9月の台風第10号豪雨で大規模な土砂崩壊が発生した二級耳川水系鹿野遊谷川において、砂防堰堤を緊急的に整備する工事で、台風により斜面崩壊したままの急峻地の最下方で砂防工事を進める必要があることから、発注段階で床掘作業に遠隔操作技術を使った施工方法を指定していた。

砂防堰堤の床掘作業は、正確な位置で掘削し法面を整形する必要があり、安全に作業を進めていくためにはICT技術の活用が必須であった。

このような中、急峻な斜面での作業に対するリスク低減策の提案、CIMモデルを使った施工提案、遠隔操作によるICT施工に新しい技術を生み出し、困難な現場条件の課題を創意工夫をもって克服した。

【講評】
  • 急峻な斜面での作業に対するリスク低減策として、遠隔操作バックホウにマシンガイダンスシステムを搭載(ICT情報をタブレット端末に表示させ、遠隔操作出来る仕組み「どこでもICT」を独自開発)し、遠隔操作によるICT施工を実施することで安全な現場内完全無人化を可能とした。
  • 砂防堰堤の本体形状の変更に合わせて、CIMモデル上で掘削形状及び砂防堰堤本体の3D設計を行い、設計上重要な土砂捕捉可能量について確認するとともに、3Dプリンターを利用して模型を作成し、完成形が予想しづらい現場説明時に活用するなど先進的な取り組みを実施。
  • 遠隔操作技術にICT技術を融合させた独自技術を『どこでもICT』と名付け、さまざまな広報活動に取り組み、各方面から高い評価を獲得した。
 

優秀賞

いであ株式会社

令和3年度川内川吉松地区河道検討及び橋梁予備設計業務



  • 推薦者:九州地方整備局
  • 発注者:九州地方整備局川内川河川事務所
  • 業者名:いであ株式会社
  • 工期:2021年7月20日~2022年9月30日
  • 施工場所:鹿児島県薩摩川内市~宮崎県えびの市
  • 請負金額:46,640,000円

【概要】
川内川上流部の菱刈地区下目樋門付近において、過年度に河川環境情報図や河川環境管理シート等を参考にゲームエンジンを用いて、3次元イメージを作成・設計した環境配慮河道について、流況・河床変動解析ソフトウェアiRICを用いて河道の安定性や生物生息場環境の評価を行った。

また、評価結果を設計内容に反映することで、3次元設計ツールとしてゲームエンジンとiRICソフトウェアを複合的に活用し、計画からICT施工データまでを作成する一連の河道設計を行った。

【講評】
  • 従来の2次元の検討では困難であった河川工事後の環境変化について、3次元設計データをもとにiRICソフトウェアを用いて、工事後の河道の安定性や生物生息場影響の評価を実施することで、あらかじめ対策を検討し、計画・設計内容に取り組むことを可能とした。
  • ゲームエンジンを用いて作成した3次元イメージを元に、iRICソフトウエアを複合的に活用し、今後のデジタルを用いた川づくりのモデルとなるもの。


【地方公共団体等の取組部門】


国土交通大臣賞

京都府和束町/

橋梁架け替え事業の全プロセスにおけるDX技術の試行(町職員と地元施工者の育成に向けたチャレンジ)




  • 推薦整備局等:近畿地方整備局地方公共
  • 団体名:京都府和束町
  • 取組主体: 京都府和束町

【概要】
更新時期を迎える橋梁群(9橋:60年以上経過)の架替に際し、町職員2名で対応するため、「橋梁架替事業の包括的民間委託に関する産学官共同研究」(和束町、大阪公立大、(株)オリエンタルコンサルタンツ)を発足。

「調査・設計・施工支援の一括発注となるECI方式(基礎自治体仕様)の活用」と「設計会社から発注者支援が可能な技術者派遣による現場技術業務」を組み合わせた新たな事業スキーム(ハイブリッド型包括的民間委託)を導入しながら制度検討を実施。

同時に、事業全体の効率化、職員のスキルアップ、地域住民も巻き込んだ事業への興味付け、地元施工者(担い手)の育成等を観点に、事業の全プロセスに亘るDX技術を試行。

【講評】
  • 小規模自治体での橋梁工事において、工事の全期間を通じ設計会社から技術支援を受ける「ハイブリッド型包括的民間委託」を活用しながらDX技術を導入することで、同町過年度の架け替え事例に比して約1/3に工期短縮(8年→2.5年)を実現。
  • 「ハイブリッド型包括的民間委託」の導入は全国初の取り組みであり、事業の全プロセスにわたるDX技術の試行により、若手職員の技術力向上やDX技術への理解向上等の育成効果や地元施工者の意識向上を実現。
  • 職員の人材不足・経験不足や、地元施工者の技術力向上・意識改革等に課題を抱える全国の小規模自治体に先駆けて実証しており、先進性・波及性が高い。
  • 「ハイブリッド型包括的民間委託」の導入は全国初の取り組みであり、事業の全プロセスにわたるDX技術の試行により、若手職員の技術力向上やDX技術への理解向上等の育成効果や地元施工者の意識向上を実現。職員の人材不足・経験不足や、地元施工者の技術力向上・意識改革等に課題を抱える全国の小規模自治体に先駆けて実証しており、先進性・波及性が高い。
 

優秀賞

栃木県/

路車協調システムを用いた自動運転バス実証実験



  • 推 薦整備局等:関東地方整備局
  • 地方公共団体名:栃木県
  • 取 組 主 体:栃木県

【概要】
無人自動運転移動サービスの全国普及を見据え、県内の公共交通における自動運転システムの導入に向けた課題の整理、必要なノウハウの蓄積等を目的に実証実験等に取り組んでいる。

当該プロジェクトにおいて、令和4年10月に栃木県で開催された第77会国民体育大会(いちご一会とちぎ国体)とあわせて、イベント時の移動手段確保、公共交通の利用促進等を目的に、自動運転バス実証実験を実施。

当該実証実験において、道路に設置したセンサー(カメラ、LiDAR等)によって検知した道路状況を自動運転バスへ情報提供する路車協調システムに関する取組を実施し、自動運転車の車載センサでは把握が困難な交差点において、インフラ側に設置したシステムからの適切な支援により、自動運転による走行を実現。

【講評】
  • 信号交差点1箇所、環状交差点1箇所において、道路に設置したセンサーによって検知した対向車等の情報を自動運転バスへ情報提供する路車協調システムにより、スムーズで安全な交差点通過を支援。
  • ラウンドアバウトでの路車協調システム連携はほとんど実績がなく、今後、他地域におけるラウンドアバウトでの自動運転バス走行のモデルケース及び、全国普及の一助になる。
 

優秀賞

静岡県/

モバイル端末での3次元計測による災害査定の効率化



  • 推 薦整備局等:中部地方整備局
  • 地方公共団体名:静岡県
  • 取 組 主 体:静岡県

【概要】
令和4年の台風15号により、一級河川身成川では急激な流量の増加により、護岸施設の被害が発生。

当該河川施設における災害査定の申請において、現場の計測作業にこれまで多くの人員・時間のリソースを割いていたが、現地の被災箇所の計測に、モバイル端末での3次元計測を県職員が実施した。

これにより、モバイル端末で簡易的に3次元計測が可能となったため、職員一人で、予算をかけずに現況横断図面の作成及び取り壊し数量などの設計・積算に必要な諸数量を確認することで、迅速な状況把握(定量的)が可能となった。

本取組については、県職員を対象に講習を開催し、工事担当がモバイル端末で測量、作図ができるようなスキームも構築。

【講評】
  • 通常、被災箇所を計測するには、2~3人で現場をテープやポールにより半日以上かけて計測する必要があるが、LiDAR付きのモバイル端末により被災箇所の3次元計測を実施することで、職員1人のみで1時間程度で計測が可能となり、被災箇所調査の省人化、省力化を実現。可能となり、被災箇所調査の省人化、省力化を実現。
  • 被災箇所を点群データで取得することで、図面作成に要する時間も、従来のCADでは2時間程度かかるところ、点群から10分程度で作図可能となり、調査後も任意の箇所で計測、作図が可能。
  • 他の自治体においても導入ハードルは低く、計測するのも特別な技量は必要なく、現場でモバイル端末を被災箇所へ向けてアプリケーションを動作させるだけで良く、専門の技術者である必要もないため、波及効果も高い。

 

【i-Construction・インフラDX推進コンソーシアム会員の取組部門】


国土交通大臣賞

株式会社丸本組/

河道掘削工事におけるAIを活用した生産性向上への取組


  • 業 者 名 :株式会社丸本組
  • 本社所在地: 宮城県

【概要】
令和元年台風19号により河川氾濫が発生した一級河川鳴瀬川水系吉田川の洪水対策事業、河道掘削工事に対し、画像データやAIを活用した、生産プロセスの高度化・効率化を実施した。

具体的には、AIカメラによる重機の掘削・積込み作業の解析と作業計画の最適化、AIカメラによるダンプトラックのリアルタイム入退管理を実施した。

【講評】
  • AIとカメラによる重機の作業状態のリアルタイム表示により、的確なダンプトラック台数調整によって工程を当初計画より20日短縮しているとともに、運搬日報の自動帳票化は、天候不良時などを除き手書きに対して90%以上の精度を発揮しており、さらに一日約20分要する集計作業を解消している。
  • AI解析とカメラを用いた現場状況の「デジタル化」により的確な施工管理を実現している。経験値や暗黙知を、「数値」や「画像」「グラフ」など形式知として記録することで、「建設業のDX化」につなげている。「数値」や「画像」「グラフ」など形式知として記録することで、「建設業のDX化」につなげている。
  • 重機やダンプトラックへセンサーなどの取付が不要なため、メーカーや台数にかかわらず適用が可能。多数の重機が錯綜する災害復旧工事や、複数の工区を有する工事への適応にも波及効果が期待できる。さらに道路汚損防止にも活用できることから、生産性向上のみならず、環境対策への波及も期待できる。
 

優秀賞

東急建設株式会社/

4Dシミュレーションを用いたPPCa(パーシャルプレキャスト)ボックスカルバートの施工



  • 業 者 名 :東急建設株式会社
  • 本社所在地: 東京都

【概要】
地上、地下ともに狭隘な空間での施工条件でのPPCa(パーシャルプレキャスト)ボックスカルバートの施工において、VR(仮想現実)や3Dモデルに時間軸を組み込んだ4Dシミュレーション活用し、プレキャスト部材の寸法や分割位置、据付順序や作業手順および施工歩掛等を反映した綿密な施工計画を立案した。

【講評】
  • PPCaボックスカルバートと4Dシミュレーションの適用により、現場打ちコンクリートに比べて50%の工程削減効果を確認できている。さらに施工サイクルの最適化検討によりプレキャスト部材の据付作業期間を約40%縮減している。
  • 三次元シミュレーションに時間軸を加えた4Dシミュレーションに、ゲームエンジンを用いたVRを組み合わせて施工検討を実施することによって、設計成果の可視化による不整合の防止や、工法・工程の妥当性検討による手戻り防止などを事前に把握できる効果がある。
  • VRを活用した副次的な効果として、道路利用者(一般車両や歩行者)からの施工中の信号の視認性や安全確認なども検証できることから、工事の安全性の向上が可能となる。
 

優秀賞

パシフィックコンサルタンツ株式会社/

過酷な滑走路面点検における維持管理環境の改善と技術継承の向上を目指すチャレンジ




  • 業 者 名 :パシフィックコンサルタンツ株式会社
  • 本社所在地: 東京都

【概要】
24時間運用の大規模空港における時間的制約の中(夜間の広大な面積の舗装施設)での維持管理において、空港管理者が巡回点検で使用する管理用車両を活用した簡易舗装点検システムを提案し、事業化を実現した。

研究は、「SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)/インフラ維持管理・更新・マネジメント技術」において、東京大学、株式会社ソーシャル・キャピタル・デザイン、株式会社ベイシスコンサルティングとの共同により実施した。

【講評】
  • 市販品の組合せで計測装置を作成し大幅なコストダウンを実現している。特殊な技術を必要とせず現場職員でも容易に操作が可能で、安価かつ簡単に点検の機械化支援が可能である。さらに、既存システムとの連携が容易であり、これまでの業務を大幅に変更することなく導入しやすいなどの理由により研究開発成果は空港への導入が検討されている。
  • 路面の損傷状況を精度よく捕捉、損傷箇所の表示と損傷位置への的確な誘導、計測・解析データの蓄積・可視化などの技術開発に伴い、2023年に3つの特許を取得するなど、先進的な技術で構成された取り組みであると言える。
  • 今後、点検データを活用した健全度評価や劣化予測の強化、技術継承場面での暗黙知を形式知に代えるツールとして活用を図るなど、維持管理分野における舗装点検作業の総合的な支援の可能性が考えられる。

以下、4/25更新

優秀賞

株式会社 植木組、NTT東日本/

他分野で取得したMMSデータの舗装工事での利活用



  • 業 者 名 :株式会社 植木組、NTT東日本
  • 本社所在地: 新潟県、東京都

【概要】
NTT東日本が自社設備の点検業務で取得したデータに含まれている舗装面データの有用性に着目し、それを路面切削工の起工測量データとして利活用することで、工事受注後に起工測量を実施するというプロセスの削減に取り組んだ。

一定の条件下において、標定点の設置を必要としない手法を用いることで、標定点を設置しない点検業務で取得したデータを起工測量結果として活用することを可能とした。その結果、施工準備にかかる工数を大幅に削減することに成功し、生産性の向上につながった。

【講評】
  • 従来、TLSやMMSによる測量作業から路面切削の計画作成までに8~10営業日ほどを要していたが、既存点群データの有効活用により現地作業が不要となり3営業日程度に削減。7割程度の準備工数削減を達成している。
  • 路面調査等で計測された点群データを有効に活用することで施工準備にかかる工数の削減を可能とした。
  • これまで有効に活用できていなかった他分野で取得された計測データを活用する取り組みであり、データの水平展開による分野を越えたデータ利活用を可能とする技術である。




参考・情報元:国土交通省プレスリリース
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デジコン編集部

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