行政・政策
デジコン編集部 2024.10.16

国交省、県に代わり能登半島の豪雨被災地で緊急復旧工事に着手

国土交通省は、令和6年9月20日からの大雨により甚大な被害を受けた石川県能登半島地域において、緊急的な応急復旧工事に着手すると発表した。

この決定は、石川県知事からの要請を受けて行われたものである。

被災地域では、河道埋塞や施設損壊、土砂・洪水氾濫など、深刻な被害が発生している。

国交省の迅速な対応


国交省は、河川法第16条の4及び砂防法第6条第1項に基づく権限代行制度を活用し、石川県に代わって復旧工事を実施する。

主な工事対象となるのは、塚田川、南志見川、町野川、鈴屋川、珠洲大谷川などの河川である。

これらの河川では、河川管理施設の応急復旧や河道内堆積土砂の除去などが行われる予定だ。

さらに、塚田川水系では緊急的な砂防工事としてワイヤーネットの整備も計画されている。

震災被災地での追加対策


注目すべきは、令和6年能登半島地震の被災地域における追加対策である。

国交省が既に対策を進めていた河原田川と町野川において、応急対策施設等が今回の豪雨で被災したため、追加の対策が実施される。

この迅速な対応は、二次災害の防止と地域の安全確保を最優先に考えた結果といえる。

国と地方の連携強化


今回の事例は、国と地方自治体の連携強化の重要性を示している。

高度な技術を要する復旧作業を国が代行することで、より効果的かつ迅速な災害対応が可能となる。

今後も、気候変動による災害リスクの増大が予想される中、このような柔軟な対応体制の構築が求められるだろう。



参考・画像元:国土交通省プレスリリースより
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デジコン編集部

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