Arch、建設業向けリース契約管理クラウド「Lease X」をリリース。新リース会計基準に完全対応

株式会社Archは、建設業界特化型のリース契約管理クラウドサービス「Lease X（リースエックス）」をリリースしたと発表した。

2027年度より適用が予定されている「新リース会計基準」への対応を見据え、建設現場における煩雑なリース契約管理をデジタル化し、バックオフィス業務の効率化とコンプライアンス強化を支援する。

現場のリース品管理と会計対応を一元化

建設業では、重機や車両、足場材など多岐にわたる機材をリースで調達することが一般的だが、現場ごとの契約管理や返却漏れの防止、さらには会計処理への対応が大きな負担となっていた。


特に、今後導入される新リース会計基準では、これまでオフバランス処理が可能だったオペレーティングリース取引もオンバランス化（資産計上）が必要となる可能性があり、管理業務の複雑化が懸念されている。

今回リリースされた「Lease X」は、こうした課題を解決するために開発されたクラウドサービスである。



主な特徴として、リース契約書のPDFをアップロードするだけで、AIが契約日、リース期間、金額などの重要項目を自動で抽出し、データベース化する機能を搭載している。

これにより、現場監督や経理担当者が手入力で行っていた台帳作成の手間を大幅に削減し、入力ミスや管理漏れを防ぐことができる。

また、新リース会計基準に対応した計算ロジックを実装しており、将来的なリース債務の算出や注記情報の作成もスムーズに行えるよう設計されている。

さらに、現場ごとのリース品の使用状況や返却予定日を可視化する機能も備えており、不要な延長料金の発生を抑制するなど、コスト管理の面でもメリットを提供する。