アクティオ。重機による架空線事故防止のための超音波検知センサー2種をレンタル開始。配線工事不要の無線式で現場対応力を向上

総合建設機械レンタルのアクティオは、重機による架空線事故を防止するための電線・架線超音波検知センサー「OM-TR3C/BH」「OM-WD/S」のレンタルを5月14日から開始した。

最大3mの範囲を自動検知し音と光で警告。マグネット取付と無線接続で従来の角度センサー方式の課題を解決、現場での操作性を大幅に改善

架空線事故は、重機の電線への接触などにより通信障害や信号の停止を引き起こし、交通の混乱や緊急通報システムの機能不全といった深刻な影響をもたらす。

さらに、周辺の工場やオフィスの機能停止、作業員の感電など、大きな損害を与える危険性がある。

このような事故は全国で毎年発生しており、インフラ保護や作業現場の安全対策として、早急な対策が求められていた。

従来の架空線検知システムは、角度センサーを用いた方式が一般的であり、現場ごとに角度の設定が必要であった。

また、有線接続で構成されているため、煩雑な配線作業や断線のリスクといった現場での取り扱いに多くの課題があった。

今回レンタルを開始する新型の検知センサー「OM-TR3C/BH」「OM-WD/S」は、バックホーに簡単に取り付けができ、最大3mの範囲の電線・架線を超音波で検知する仕組みである。

（※球体は超音波の検知エリアをイメージとして表現したもの）」


検知した際には音と光で作業者に警告を発し、事故を未然に防止する。

検知範囲は0.2～3mの間で自由に設定でき、現場の状況に応じた柔軟な運用が可能だ。

この製品の最大の特徴は、センサー本体と警告灯が無線で接続されている点にある。

配線工事が不要なため簡単に設置ができ、従来の有線式の課題を解決している。

また、取り付けには強力なマグネットを採用し、落下防止用ワイヤーも付属しており、安全性にも配慮した設計となっている。

この新型センサーは、アクティオの提案により、荒井建設（北海道旭川市）における実証実験の協力を得て、オーミック電子（福島県郡山市）が製品化したものである。



参考・画像元：アクティオプレスリリースより