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デジコン編集部 2024.1.2

大林組、建物の施工段階のCO2排出量を予測するシステムを開発

大林組は、建物の計画初期段階で、施工段階のCO2排出量を容易に試算できる、CO2排出量予測システム「カーボンデザイナー®」を開発した。



2050年のカーボンニュートラル実現に向け、建設中のCO2排出量の把握と削減策の検討は、施工者のみならず事業者にも大きなメリットとなりえる。

従来のCO2排出量算定システムは、必要とする入力項目数が多いことや、入力値が計画初期段階では未確定なため、計画がある程度進まないと試算できないなどの課題があった。



今回、大林組が開発した「カーボンデザイナー」は、建物の計画初期段階で分かる項目を入力するだけで、施工段階の燃料、電力といったScope1(※事業者自らによる温室効果ガスの直接排出)、Scope2(他社供給の電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出)のCO2排出量を表やグラフで可視化

また、通常の燃料、電力、資材の使用から低炭素型資材を使用した場合の削減効果もわかるという。

今後同社は、カーボンデザイナーの適用範囲を広げるとともに、今後は建物運用における、省エネ効果の高い設備の導入など脱炭素投資に応じたCO2削減効果の可視化ツールの開発を行う予定だ。



参考・画像元:大林組プレスリリース
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デジコン編集部

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