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デジコン編集部 2023.11.9

西松建設、経済特化型の生成AI『xenoBrain』で建設業界の物価変動を先読み

西松建設は、xenodata lab.社(東京都)が運営する経済特化生成AIプラットフォーム『xenoBrain』を導入した。


西松建設 DX戦略室では、近年の大幅な物価変動の影響を受けている建設コストを適正に見込むため、物価データを整理し先行指標の市況を基にした回帰分析を試みていた。
しかし、その予測精度を高める難しさに直面。打開策として、経済予測AIプラットフォームサービス『xenoBrain』を導入することで、物価変動予測の精度を高めた。

経済特化生成AI『xenoBrain』は、経済ニュースや企業開示資料、統計を独自のAIで解析することで、様々な経済情報を予測する経済予測プラットフォームだ。

経済事象と経済事象のつながりを解析し、企業業績、素材価格、業界需要、統計などの予測を、ユーザーに提供することで経営意思決定や金融機関のの業務効率化をサポートする。

米国ダウ・ジョーンズ社や時事通信社といった大手メディア、帝国データバンクとの提携により信頼性の高い情報を収集・解析している。


西松建設株式会社 DX戦略室 DX企画部 増田友徳氏コメント(一部抜粋)


建設費用において、見積から着工、さらには発注までの期間に、入札時の見積金額と実際に購入する際の金額が変わってしまうのは大きなリスクになります。

そのため、xenoBrainの建築費指数の予測を確認し、見積金額に予測されるリスクを加味しておくという対応を考えています。

また、購買時には異形棒鋼価格などの個別品目の価格に着目し、今後の価格上昇が見込まれる際に早めに発注しておく等の判断材料になっています。

社内全体での活用というところにはまだ至っていませんが、今後の想定として、全国の積算や調達の担当者が集う会議の資料にxenoBrainの数値を参考として記載し、他の指標と含め複合的に予測を算出していけたらと考えています。
 
 
 
 



参考・画像元:株式会社xenodata lab.プレスリリース
TOP画像:xenoBrain製品サイトより
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デジコン編集部

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