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デジコン編集部 2023.11.7

西松建設、フォークリフトによる「床版取替工事用の専用治具」開発

西松建設とオックスジャッキは、クレーン作業が出来ない条件の床版取替工事に対して、フォークリフト装備型の床版作業用の専用治具を開発した。


高速道路の構造物は老朽化が進んでおり、現状のまま進むと、2030年には開通から30年以上経過した道路が約8割になると言われている。

こうした背景から、高速道路会社は、「高速道路リニューアルプロジェクト」として大規模更新工事を進めている。橋梁については、老朽化や変状が発生した床版の取替工事が進行中だ。

床版取替工事のうち、新設床版の設置は、一般的にはクレーンを使用して行う。

しかし、工事箇所の周辺環境によっては、クレーン作業が出来ない、もしくはクレーン作業時間が制限される箇所がある。

そこで西松建設では、短時間で精度よく大型フォークリフトを用いて新設床版の運搬・設置を行うことを検討


新設床版の設置精度は、床版間の継手金物の連結に関する許容値が数mmとなる場合もあることから、これに対応するため、設置する床版位置をリモコン操作で微修正(回転調整(±4.8°)・前後調整(±100mm))することが可能な「床版作業用治具」を新たに開発した。

なお、新設床版を把持・揚重する鉛直ジャッキ(ジャッキストローク長850mm、リモコンで操作可能)は、実施工の新設床版に設置される把持金物数に合わせて8本(油圧制御可能)とした。


参考・画像元:西松建設プレスリリース
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デジコン編集部

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