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デジコン編集部 2023.6.5

コベルコ建機と安藤ハザマ、自動運転ショベルの複数台同時稼働の実証実験

コベルコ建機株式会社と安藤ハザマが、複数の自動運転油圧ショベルを同時稼働・管理するための実証実験を行った。

コベルコ建機は、建設機械の自動運転技術を確立することで、建設現場の生産性の向上、現場無人化による本質的な安全の確保に取り組んでいる。

安藤ハザマは、建設現場での施工は、複数種の建設機械を使用する必要があり、これまで振動ローラとブルドーザの自動運転システムを開発してきた。



両社は2019年4月に共同研究に関する協定を締結。共同研究において、コベルコ建機は主に油圧ショベルの自動運転システム開発を、安藤ハザマは現場へ適用するための施工と安全に対する管理システム開発や現場運用ルール化を担っている。

2022年冬、これまでの共同研究や現場実験を踏まえ、1人の作業管理者が2台の自動運転ショベルの運転管理を同時に行う実証実験を実施。



ティーチング作業(現場環境に応じて重機動作を記録する作業のこと)や油圧ショベルの非常停止を含めた自動運転のすべての操作をタブレットから複数台同時に指示・管理することが可能なシステムとなっている。

また、LiDARで取得した掘削箇所の形状やアタッチメント角度検出のセンサによるバケット爪先の移動軌跡をタブレット画面に表示することができ、作業管理者がショベルの状態をリアルタイムに確認することができる。

今回の実験では、ダンプトラックへの土砂積込みの作業時間について、有人運転(1人で1台)と自動運転で比較を行い、1人で2台の自動運転ショベルを管理することにより、1人あたりの土砂積込み量が有人運転時より約3割増加することを確認した。


参考・画像元:コベルコ建機プレスリリース
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デジコン編集部

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