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デジコン編集部 2023.4.18

大成建設、「照度測定&自動帳票作成」を行う自走ロボットを開発

大成建設が、自走ロボットを活用し、居室での照度測定※1を測定記録(帳票)を自動作成するシステム「T-iDigital Checker」を開発した。

「T-iDigital Checker」の導入により、これまで手作業だった照度測定や帳票作成が自動化できるようになる。

オフィス、工場などの作業空間における明るさは、その居室内での労働環境に応じて様々な規則に定められた照度基準※2を満たす必要がある。

そのため、建物竣工前に性能検査の一つとして適切な照度確保のため照度測定試験※3を行い、基準を満たさない場合には照明設備を見直すなど、これら一連の対応に膨大な労力と時間を要していた。

〈測定ルート表示(アプリ画面)〉

また、照度測定は日射の影響をまったく受けない夜間に行う必要があり、測定時間の制約を受けることから、測定作業の自動化や迅速化も課題に。

〈照度測定結果(帳票化データ)〉

そこで大成建設は、自走ロボットを用いて照度測定しながら帳票を自動で作成するシステム「T-iDigital Checker」を開発し、実際のオフィスビル建設現場においてその有効性を確認した。



※1照度測定:建物竣工前の設備機器性能検査の一つとして行う照明機器の照度(光で照らされている空間の明るさ、明るさの度合いを単位:ルクスで表示)測定では、室内各所で所定の照度が確保されているか計測し、照度不足なら照明設備を調整、見直す必要がある

※2基準:労働安全衛生規則、事務所衛生基準規則で作業内容に応じて規定されており、一般事務作業では300ルクス以上、資料の袋詰やクリップ留めなど不随的な事務作業では150ルクス以上の照度が必要

※3照度測定試験:建物全体について、一般照明(多種多様な照明器具が発する人工光による照明)と非常照明(停電時に避難経路を照らす照明)の照度測定を実施し、各種規則の基準を満たすかどうか確認する試験


参考・画像:大成建設プレスリリース
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デジコン編集部

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