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デジコン編集部 2026.8.26

アイ・ロボティクス、「狭隘空間用ドローンドック」の特許を取得。点検口をドローンの入口に変え、営業時間内の点検を可能に

CONTENTS
  1. 「人が入る」のではなく「点検口からドローンを入れる」発想
  2. 昼間の鉄道駅で実施。高架橋RC躯体の漏水やひび割れを確認
  3. 「夜しかできない点検」から「必要なときに見る点検」へ
アイ・ロボティクスは、天井裏や設備内部など、人が容易に立ち入れない高所・狭隘空間へドローンを送り込み、点検後に安全に回収する技術について、特許を取得した。

点検空間と利用者空間を分離することで、鉄道駅や商業施設など人がいる施設でも、営業時間内のドローン点検を可能にする技術である。

「人が入る」のではなく「点検口からドローンを入れる」発想


本特許を中核とする「狭隘空間用ドローンドック」は、天井などに設けられた既存の点検口を、ドローンの発着・回収拠点として活用する仕組みだ。

まず、ドローンを搭載したドックを点検口まで持ち上げ、点検口に密着させて閉鎖空間を作り出す。

その状態からドローンを天井裏や設備内部へ直接進入させ、点検後は同じドックへ戻して回収する。

これにより、利用者が存在する施設でも、施設運用への影響を抑えながら高所・狭隘空間の状態を確認できる。

「人が点検空間へ入る」のではなく「点検口からドローンを入れる」。同社は、これまで人のために設けられてきた点検口を、ドローンやロボットのアクセスポイントへと転換していく考えだ。

昼間の鉄道駅で実施。高架橋RC躯体の漏水やひび割れを確認


同社は、実際に昼間の鉄道駅舎において、本技術を活用したドローン点検を実施している。

鉄道駅のコンコースやホーム周辺には、天井裏や高架橋のRC構造躯体、配管・設備周辺など、日常的には状態を確認しにくい場所が数多く存在する。

こうした場所は、足場や高所作業車の設置が必要になるうえ、利用者動線への影響や作業時間の制約から、すぐに詳細な調査を行えないことがあった。

そこで、従来は目視確認が難しかった駅部の高架橋RC構造躯体などにマイクロドローンを進入させ、漏水跡の確認や漏水箇所の状況調査、コンクリートのひび割れ・剥落などの変状確認を行っている。

同社は、施設の構造や利用者動線、飛行経路、周辺設備、作業時間などを確認したうえで、入念な作業計画に基づき、安全性と施設運用の両立を図る点を、点検サービスの特徴としている。

「夜しかできない点検」から「必要なときに見る点検」へ


鉄道駅や商業施設では、営業や運行を止めることが難しく、これまで多くの点検作業が終電後や閉館後、休業日などの限られた時間帯に集中してきた。

しかし、漏水や設備の異常などは、必ずしも点検予定日に発生するとは限らない。

狭隘空間用ドローンドックとマイクロドローンを活用すれば、異常が見つかった際にまず状況を確認するなど、従来よりも柔軟に状態確認を行える。

もっとも同社が目指すのは、すべての点検をドローンに置き換えることではない。

人が詳細に確認すべき場所を判断するためにも、その前段階としてドローンで「まず見る」。

既存の点検方法と組み合わせることで、施設点検全体をより効率的にしていく狙いだ。




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デジコン編集部

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