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デジコン編集部 2026.7.27

稼働50年超のプラント設備の高経年化に対応。コスモ石油堺製油所でBoston Dynamics「Spot」を活用した自律型設備点検のPoCを開始

CONTENTS
  1. 稼働50年超の装置も存在する製油所で人の五感を超えた初期異常検知を目指す
  2. 米Boston Dynamics製「Spot」1台で堺製油所排水処理設備エリアの点検を5日間実証
コスモ石油は、製油所のデジタルプラント化および保全の高度化に向けた取り組みの一環として、東北エンタープライズの協力のもと、四足歩行ロボットを活用した自律型設備点検のPoC(Proof of Concept:概念実証)を開始したと発表した。

2026年5月下旬に堺製油所(大阪府堺市)で、ロボットによる自律走行や設備データ取得などを試験的に行う現場検証を実施しており、得られた知見を基に将来の適用可能性についての評価と課題の検証を行う。

稼働50年超の装置も存在する製油所で人の五感を超えた初期異常検知を目指す


今回のPoCは、製油所における設備の信頼性向上および安全・安定操業のさらなる高度化を目的として実施される。

製油所には稼働から50年以上が経過した装置も多く存在しており、高経年化に伴う設備故障を未然に防ぐことが重要な課題となっている。

こうした課題に対応するため、コスモ石油は設備運用の高度化や予兆保全の強化に取り組んでおり、その一環として四足歩行ロボット活用の可能性について検証を開始した。

四足歩行ロボットを使った設備点検は、従来の人による業務と比較して効率化や安全性向上に寄与することが期待されている。

人の五感では認識困難な初期異常の検知や、継続的かつ網羅的な設備状態の把握にも活用できる可能性がある。

米Boston Dynamics製「Spot」1台で堺製油所排水処理設備エリアの点検を5日間実証


現場検証は、米国Boston Dynamics社製の四足歩行ロボット「Spot」1台を用いて、堺製油所排水処理設備エリアで2026年5月24〜28日に実施された。


主な実証内容は、現場環境での設備点検の実現性確認、各種センサーを用いた設備の状態確認の精度検証、ロボット活用に向けた課題整理の3点だ。夜間走行の検証も行われている。

コスモエネルギーグループはコスモ石油全3製油所へ2024年5月にデータ統合基盤を導入し、図面や設備の検査記録、運転データ、保全計画などの一元管理を実現している。

今後、自律走行の安定性やデータ取得精度の検証、取得データの解析・活用による異常検知の高度化、現場における運用性など総合的な適用可能性を評価していく方針だ。



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