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デジコン編集部 2026.3.19

GPS届かず、暗所、電波不感地帯。首都高が5社連携でトンネル換気ダクト内のドローン点検実証に成功

CONTENTS
  1. 非GNSS・暗所・電波不感の「三重苦」環境での飛行を実現
  2. 担い手不足が深刻なインフラ点検への応用。5社連携で解決策を模索
首都高速道路は2026年3月12日、首都高技術、JDRONE、KDDIスマートドローンNTTドコモビジネスの5社共同で、首都高速道路八重洲線のトンネル換気ダクト内を対象としたドローン点検の実証実験を実施したと発表した。

首都高としては初めての狭小空間におけるドローン点検DX化の取り組みとなる。

実証は2月9日と12日の2回にわたって行われ、狭小空間での機体特性の把握と、構造物の健全性確認および遠隔地からの状況把握が可能であることを確認した。

非GNSS・暗所・電波不感の「三重苦」環境での飛行を実現


トンネル換気ダクト内という空間は、ドローン運用にとって極めて過酷な条件がそろっている。

GPSが届かない非GNSS環境、暗所、そして電波不感地帯という三つの障壁が重なり、従来のドローンでは安定飛行もリアルタイムな情報共有も困難だった。


今回の実証では、こうした悪条件下に対応できる複数の機体を用意し、それぞれの機体特性を把握しながら、最新の通信技術と飛行運用技術を組み合わせることで点検への適用可能性を検証した。

構造物の健全性確認に加え、災害時の迅速な被害状況把握にも活用できる見通しを得た。

担い手不足が深刻なインフラ点検への応用。5社連携で解決策を模索


今回の実証がとりわけ注目されるのは、単一企業ではなく5社が役割を分担して取り組んでいる点だ。

ドローンメーカー・通信事業者・インフラ管理者が連携することで、それぞれの強みを持ち寄りながら解決策を探る体制となっている。

高速道路を含む社会インフラの点検は、点検員の高齢化と担い手不足が深刻化しており、狭小空間や危険箇所への人的アクセスをどう確保するかが課題となっている。







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