基礎工事や杭工事を手掛ける土木専門工事会社の豊開発株式会社(大阪市)は2026年2月、本社オフィスの大規模リノベーションを実施し、「働くためだけの場所」から「帰ってきたくなる場所」へと刷新した。
同社が掲げる「あそびを大切に(心や働き方の余白・伸びしろ)」という価値観を空間に落とし込み、建設業界特有の課題である「部署間や現場・本社間のコミュニケーション不足」の解消を狙う。
建設業において、現場を主戦場とする施工管理部門と、本社で機能する管理部門や営業部門との間には、物理的・心理的な距離が生まれやすい。
豊開発においても、従来のオフィスは部署ごとにフロアが分断されており、部署横断の自然なコミュニケーションが生まれにくいという課題を抱えていた。
今回の取り組みは、単なる老朽化対策の改装ではなく、組織の理念(MVV)を起点に「コミュニケーションのあり方」そのものを再設計する組織開発プロジェクトとして位置づけられている。
リノベーションのコンセプトには、土木会社らしさを表現した「地層」を採用した。自社で利用する3つのフロアを地層に見立て、階が上がるごとに空間の「開放度」が高まるグラデーション設計となっている。


同社はこの新オフィスを通じて、社員同士の関係性を再構築し、次世代の建設業における新しい働き方のモデルケースを提示していく方針だ。
同社が掲げる「あそびを大切に(心や働き方の余白・伸びしろ)」という価値観を空間に落とし込み、建設業界特有の課題である「部署間や現場・本社間のコミュニケーション不足」の解消を狙う。
現場と本社を隔てる「見えない壁」を壊す
建設業において、現場を主戦場とする施工管理部門と、本社で機能する管理部門や営業部門との間には、物理的・心理的な距離が生まれやすい。
豊開発においても、従来のオフィスは部署ごとにフロアが分断されており、部署横断の自然なコミュニケーションが生まれにくいという課題を抱えていた。
今回の取り組みは、単なる老朽化対策の改装ではなく、組織の理念(MVV)を起点に「コミュニケーションのあり方」そのものを再設計する組織開発プロジェクトとして位置づけられている。
フロアごとに開放度を変える「地層」空間
リノベーションのコンセプトには、土木会社らしさを表現した「地層」を採用した。自社で利用する3つのフロアを地層に見立て、階が上がるごとに空間の「開放度」が高まるグラデーション設計となっている。
- 3階(クローズド): 集中して業務に取り組む空間や、しっかりと休息をとるためのエリア。
- 4階(セミオープン): 部署の垣根を越えたコミュニケーションを誘発する、適度な開放感を持ったエリア。

- 5階(オープン): 社内外の人が交わる最も開放的な空間。将来的には地域や他企業とつながるコワーキングスペースとしての活用も見込んでいる。

同社はこの新オフィスを通じて、社員同士の関係性を再構築し、次世代の建設業における新しい働き方のモデルケースを提示していく方針だ。
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建設土木のICT活用など、
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