積木製作と大林組、「型枠メタバーストレーニング」を開発。VR空間で熟練技能を伝承へ

積木製作は12月17日、大林組と共同で、建設現場の型枠組立作業をバーチャル空間で体験・学習できる「型枠メタバーストレーニング」を開発し、大林組の教育訓練校に導入したと発表した。

VR（仮想現実）やMR（複合現実）技術を活用した「メタバース」空間内で、複数の作業員が同時にトレーニングに参加できるシステムで、技能向上と現場でのコミュニケーション能力の育成を目指す。

複数人で連携、リアルな現場感覚を再現

「型枠メタバーストレーニング」は、実際の建設現場を模した仮想空間内で、型枠の組立手順を繰り返し学習できるシステムだ。


最大の特徴は「多人数同時参加型」である点で、チームで声を掛け合いながら作業を進めることで、現場で不可欠な連携や安全確認のプロセスも習得できる。


物理的な資材を使わないため、材料の廃棄ロスを出すことなく何度でも反復練習が可能だ。また、現実では再現が難しい危険な状況も安全に体験できるため、若手技能者の育成スピード向上と安全意識の醸成に寄与する。