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デジコン編集部 2025.12.3

「蔵衛門」提供のルクレ、福岡市の建設DX実証プロジェクトの実施事業者に決定。下水道工事の写真管理を効率化

ルクレは11月28日、同社の建設DXプラットフォーム「蔵衛門」が、福岡市が推進する公民連携事業「mirai@(ミライアット)」における建設DX実証プロジェクトの実施事業者に選定されたと発表した。

福岡市道路下水道局が発注する下水道工事の現場において、AIなどの先端技術を活用し、膨大な時間がかかっていた写真整理業務の効率化と撮影漏れの防止に向けた実証実験を行う。

写真整理の自動化と撮影ガイダンスで長時間労働を是正


福岡市では、地場の建設企業が抱える長時間労働の是正や生産性向上が喫緊の課題となっており、特に現場作業終了後の写真整理や選別といった事務作業の負担軽減が求められていた。

また、工事写真の撮影漏れは、品質管理上のリスクとなるだけでなく、再撮影が不可能な工程もあるため、事前の防止対策も重要なテーマであった。

今回の実証プロジェクトでは、「蔵衛門」が持つ「写真撮影要領(下水道)に対応した撮影時のガイダンス機能」や「撮影写真の自動整理機能」を実際の現場に導入する。

これにより、撮影時には必要な構図や項目がナビゲートされるため、経験の浅い技術者でも撮影漏れを防ぐことができ、確実な記録保存が可能となる。

さらに、撮影された写真はクラウド上で自動的に分類・整理されるため、事務所に戻ってからの手作業による振り分け作業が不要となり、大幅な時間短縮が見込まれる。

福岡市は、この取り組みを通じて写真管理に起因する長時間労働を縮減し、建設現場の働き方改革を推進したい考えだ。




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