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デジコン編集部 2025.10.28

土木学会、2025年度選奨土木遺産に19件を選定。北海道の木直川橋から宮崎の鹿狩戸橋まで歴史的構造物を顕彰

土木学会は2025年度の選奨土木遺産として、全国から19件の歴史的土木構造物を選定した。

北海道から宮崎県まで、橋梁、ダム、灯台、水路橋など多様な土木構造物が選ばれ、地域の土木遺産の保存と顕彰が進められる。

木コンクリート橋から近代砂防施設まで多様な構造物が選定


選奨土木遺産制度は土木遺産の顕彰を通じて歴史的土木構造物の保存に資することを目的として、平成12年に認定制度を設立した。推薦および一般公募により、年間20件程度を選出している。

2025年度に選定された19件は、北海道の木コンクリート橋・木直川橋と納沙布岬灯台に始まり、栃木県の中岩ダム、山梨県の駒橋発電所落合水路橋、神奈川県の嵐山橋、愛知県の城嶺橋と六供配水塔と旧ポンプ室が含まれる。

(北海道 木コンクリート橋・木直川橋)

富山県からは富山県営立山砂防施設群が選定された。三重県の領内橋、和歌山県の大師第16号拱渠、京都府の大野ダムも選ばれている。

兵庫県からは屋形橋と千苅導水路の水管橋群の2件が選定された。奈良県の吉野川橋梁、島根県の宇都井高架橋、香川県の波節岩灯標も含まれる。


(兵庫県 屋形橋)

九州地域からは大分県の轟橋と出会橋、宮崎県の鹿狩戸橋が選定された。これらの構造物は橋梁、ダム、灯台、水路橋、配水塔、砂防施設など多様な種類にわたり、それぞれの地域で重要な役割を果たしてきた土木遺産である。

選奨土木遺産は各地域の歴史的土木構造物を後世に伝える重要な取り組みとして位置づけられている。土木学会は今後も推薦および一般公募を通じて、全国の貴重な土木遺産の保存と顕彰を進めていく方針だ。





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