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デジコン編集部 2025.10.20

日本ヒュームがロボットアームによるコンクリート自動打設システムを開発。スタートボタンで作業完了まで無人化

日本ヒュームは、ロボットアームを活用したコンクリート自動打設システム「NH-ROBOCON」を開発した。

中期経営計画「23-27計画R」で掲げるFX(ファクトリートランスフォーメーション)の基盤構築への取り組みとして、工場の省人化と生産性向上を実現する。

複数名作業を無人化し、熟練工依存から脱却へ


これまで複数名で作業していたコンクリート打設作業と加振作業を、スタートボタンを押すだけで作業開始から完了まで無人化することにより、省力化と生産性向上を実現した。

NH-ROBOCONの主な機能として、自動型枠位置検出、コンクリート残量の自動検出および補充機能、バイブレーターの自動挿入・加振、打ち上がり高さの自動検出の4つを搭載している。


自動型枠位置検出では、型枠の位置を自動認識し誤差を排除する。

コンクリート残量の自動検出および補充機能では、レベルセンサーによりコンクリート残量と補充タイミングを管理し、自動でポンプに補給することで作業の効率化を実現する。

バイブレーターの自動挿入・加振により均一な締固めを実現し、製品品質を向上させ、打ち上がり高さの自動検出では、自動で高さ管理を行い作業のミスを防止する。

さらにAIを活用し、熟練工が必要であった作業を機械的にできるようにすることで、生産現場で働く人の作業の楽化を実現し、働きやすく魅力のある工場づくりに取り組む。

3Dプリンティングによる型枠と組み合わせることで、鋼製型枠を使用しない製造が可能となり、短納期対応やコスト削減も可能となる。





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