鴻池組。能登半島地震復旧で特殊建設機械「スパイダー」活用動画をYouTube公開

鴻池組は、能登半島地震および奥能登豪雨で被害を受けた道路の復旧作業において活用した特殊重機「スパイダー」による作業の様子を収録した動画を公式YouTubeチャンネルで公開した。

災害を記憶し続けるための記録として、現在も続く復旧作業の実際を確認できる内容となっている。

4輪多関節型作業機械で急斜面・狭小地作業を実現

能登半島地震では、土砂崩れや地盤変動により多くの道路が通行不能となり、被災地の孤立化が深刻な問題となった。

さらに豪雨災害により被害が拡大し、復興の妨げとなっている現状がある。

珠洲市道726号線の啓開作業では、スイス製特殊建設機械「スパイダー」を投入している。



この4輪多関節型作業機械は、従来の建設機械では困難な急斜面や狭小地での作業を可能とし、道路啓開作業で威力を発揮する。

機械は傾斜地でも安定した作業が可能で、水深2mまでの水没箇所も走行できる性能を備えている。

4輪独立操舵システムにより狭い場所での作業も実現し、アタッチメント交換も迅速に行えるため、複数の建設機械を入れ替える必要がない。

これにより効率的な復旧作業を可能にしている。