鹿島建設は、名神高速道路の河内橋他1橋において、超高強度繊維補強コンクリート(UFC)を用いた道路橋床版取替工事を1車線規制で完了させた。
高速道路本線における床版取替工事で、幅員方向分割によるUFC道路橋床版の導入は国内で初めての事例である。
高度経済成長期に整備された高速道路橋の床版取替工事には従来、多くの課題があった。
既設の鉄筋コンクリート(RC)床版をプレストレストコンクリート(PC)床版に取り替える際、新設床版は既存のものより厚く重くなるため、舗装の増厚や鋼桁の補強が必要となることが多かった。
鹿島は2011年から阪神高速道路と共同で、これらの課題を解決する超高強度繊維補強コンクリート(UFC)を用いた道路橋床版の開発に取り組んできた。
今回の工事では、追越車線側と走行車線側の床版を分割して取り替える方法を採用した。
一期工事で追越車線側の床版を、二期工事で走行車線側の床版を取り替え、片側1車線を通行させながら施工することに成功した。
床版の接合部には定着突起を設け、VFC(高強度繊維補強セメント系材料)を充填し、PC鋼材を通して緊張することで、両床版を確実に一体化させた。
この技術により、床版を厚くすることなく、重量増加も最小限に抑えることができた。
上り線と下り線で、それぞれ29.0m、11枚の床版を1日で架設し、高速道路本線における車両通行止めを回避した。
UFC道路橋床版は、従来のPC床版と比較して薄く軽量であり、道路面の高さ調整や鋼桁補強の必要性を大幅に低減できる特長を持つ。
高速道路本線における床版取替工事で、幅員方向分割によるUFC道路橋床版の導入は国内で初めての事例である。
高度経済成長期の橋梁更新に新たな解決策
高度経済成長期に整備された高速道路橋の床版取替工事には従来、多くの課題があった。
既設の鉄筋コンクリート(RC)床版をプレストレストコンクリート(PC)床版に取り替える際、新設床版は既存のものより厚く重くなるため、舗装の増厚や鋼桁の補強が必要となることが多かった。
鹿島は2011年から阪神高速道路と共同で、これらの課題を解決する超高強度繊維補強コンクリート(UFC)を用いた道路橋床版の開発に取り組んできた。
1車線規制で可能となった床版取替工事
今回の工事では、追越車線側と走行車線側の床版を分割して取り替える方法を採用した。
一期工事で追越車線側の床版を、二期工事で走行車線側の床版を取り替え、片側1車線を通行させながら施工することに成功した。
床版の接合部には定着突起を設け、VFC(高強度繊維補強セメント系材料)を充填し、PC鋼材を通して緊張することで、両床版を確実に一体化させた。
この技術により、床版を厚くすることなく、重量増加も最小限に抑えることができた。
上り線と下り線で、それぞれ29.0m、11枚の床版を1日で架設し、高速道路本線における車両通行止めを回避した。
UFC道路橋床版は、従来のPC床版と比較して薄く軽量であり、道路面の高さ調整や鋼桁補強の必要性を大幅に低減できる特長を持つ。
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