導入事例
レトロフィットキットを自在に操る 「ナガヤス工業(埼玉)新人社員」 にインタビュー!「サクサク掘削できて、現場が楽しいです!」
埼玉県草加市に拠点を構え、創業以来45年、地域の建設事業に貢献してきた「ナガヤス工業株式会社」。現在、約25名の従業員とともに、積極的にICT技術を活用されています。
前回記事では「スマートコンストラクション・レトロフィットキット」導入に踏み切った経緯について、ナガヤス工業 代表取締役 大根田 長政氏と未来の土木推進室 室長の佐々木 貴幸氏にお伺いしましたが、本記事では、同社の施工現場(公共下水道新設工事)にお邪魔して作業の様子、そしてレトロフィットキット の操作感について、若手作業員お伺いしてきました。
「スマートコンストラクション・レトロフィットキット」とは、さまざまなメーカーの油圧ショベルに、後付けすることでICT建機化ができる製品。
お話していただいたのは、工事部(施工管理担当)の渡邉 健司氏(以下、敬称略)と工務部(施工担当) 細田 貴宏氏(以下、敬称略)のおふたりです。
ーー 今回はICT技術を活用して感じたメリットや使い心地など、リアルな声をお聞きしたいと思います。まずは、お二人の経歴をお聞かせいただけますか?
細田:前職では土木から建築まで幅広く手掛けている事業所に勤務していました。業界経験は8年ほどになりますが、さまざまな工事に携わるなかで、土木を突き詰めてやりたい!という気持ちが強くなり、転職活動を経て半年前にナガヤス工業に入社しました。
渡邉:私の場合は、業界未経験からキャリアをスタートしました。入社のきっかけは、兄がナガヤス工業で働いていたことです。若手でもチャレンジできる環境が整っていると聞き、風通しの良い社風に惹かれて入社を決めました。施工管理担当の配属になり、今年で5年目になります。
ーー 渡邉さんは業界未経験からのスタートということで、土木の仕事に、戸惑いはありませんでしたか?
渡邉:土木と聞くと、一般的に体育会系のイメージが強く、上下関係なども厳しそうだと感じる方が多いと思います。私もそうでした。でも、実際はそんなイメージとは真逆でしたね。ナガヤス工業は、みなさん物腰がやわらかで(笑)。業界未経験でも働きやすい会社だと思います。
細田:自由な社風や社員の人柄も魅力の一つですが、私が一番惹かれたのは、ICT技術を積極的に活用していることでした。これが転職の決め手になり、応募したんですよ。求人ページで、新技術を活用した施工法などが紹介されていて、「丁張りなしで施工ができるなんて!」と、応募前からワクワクしたことを覚えています。
ーー お二人ともナガヤス工業に、他社にはない魅力を感じられていたのですね。細田さんは入社からまだ間もないですが、実際に働いみての感想はいかがですか?
細田:充実の半年間でした。なぜかというと、どんどん仕事を任せてもらえるんです。一応、前職でも経験はあるのですが、それでも日々新しい業務を覚える必要があります。
そのくらいのスピード感で仕事を任せてもらえるのは、うれしいですね。念願叶って、すっかり土木一筋の生活になりました。
渡邉:彼はナガヤス工業で働くために、地元・栃木県から埼玉の草加へ引っ越してきたほどなんですよ。若手でも任せてもらえる環境は、当社の特徴の一つだと思います。私も入社当初から測量や現場の管理などの業務を任せてもらっていました。
それが例えどんな小さな業務でも、自分の担当を持つことで責任感が生まれますし、仕事を終えるたびにやりがいを感じることができますよね。
ーー 新人にとって大きな励みになりますね。
渡邉:はい。難度の高い業務を、いきなり無茶振りされるというわけではなく、徐々に業務の幅や現場の規模が大きくなっていくので、着実にスキルを伸ばすことができます。できることが増えていくのは、うれしいものですよ。積み重ねを経て、私もいまは現場監督という立場で働かせていただいています。
ーー では次に、今回の施工現場についてお聞きしたいのですが、具体的にどのような工事を行っているのですか?
渡邉:公共下水道の新設と舗装工事です。私は現場監督として入っていて、細田さんが施工を担当しています。
細田:レトロフィットキットを搭載したICT建機を使って、掘削作業を行っています。前職でもバックホーに乗る機会はあったのですが、作業員としてイチから施工を担当するのは今回が初めてです。
ーー 細田さん、ICT建機を操作してどんな印象を受けましたか?
細田:まず「最先端の技術だ!」と感動しました。丁張り作業が必要ないことはもちろんですが、バケットの刃先がどこにあるのか、自分がいまどこで何をしているのかを、操縦席にいながら確認することができるので、不安がありません。
ーー ICT化されていない建機では、不安を感じるものなのでしょうか?
細田:ICT化されていない建機の場合、操縦席からは掘削箇所がきちんと見えないので、状況が不明瞭なことが多いんです。ですから、ふつうは操縦者1名に加えて、もう1名が建機のそばでつきっきりで状況を伝える必要があります。熟練作業員ならまだしも、経験の浅い私はやはり不安ですね。
また、建機のエンジン音はかなり大きいので、外にいる作業員の声がかき消されてしまいます。声を聞くためにいちいちエンジンを止めたり、作業を中断する必要があります。
ーー 確認するたびに作業が中断してしまっていたのですね。ICT化により、その必要はなくなりましたか。
細田:はい。といいますか、ペアで作業をする必要がなくなりました。基本的に今は私1名だけで進めています。バックホーの位置情報とバケットの刃先の位置は、すべて操縦席に設置したディスプレイ上に表示されます。
掘削箇所の深さなども数センチ単位で表示されるため、あとどのくらい刃先を進めればいいのかをリアルタイムで確認しながら作業することができるんです。
ーー “見える化”されているのは心強いですね。渡邉さんから見て、細田さんの作業の様子はいかがですか?
渡邉:とてもスムーズに進めていますよ。彼はもともと建機の操縦経験があったこともあり、MGでも十分に使いこなすことができました。
ーー なるほど。レトロフィットキットで現場経験をどんどん積めているのですね。建機の事前セッティングは、どのように行っているのでしょう?
渡邉:測点の調整や作業箇所の設定などは私や上司の佐々木室長が担当しています。
細田:初めてICT建機を操作しましたが、すぐに使いこなすことができて、自信が持てましたし、何より楽しいんです。ディスプレイは使い慣れたタブレットタイプですし、タッチ操作なのであまり迷うこともありません。
ーー では初めてのレトロフィットキットを操縦しての掘削作業も順調ですね!
細田:外の確認を待たずに、一人でどんどん作業を進められること、そして、エンジンを止める必要がないことなど、時間のロスもなく、手前味噌ではありますが、スピーディーに作業を進められていると思います。
渡邉:以前リースでICT建機を使ったことがあり、利便性はわかっていたのですが、いざ自前の建機として自由に使えるようになると、実感が違いますね。
掘削作業時の手元による計測が不要になり、接触事故の削減にもつながりました。現場を管理するにあたり、安全面においても心強さを感じています。
また最近新たに、現場をモニターするためのカメラを事務所内に設置したんですよ。遠隔でもリアルタイムで施工の様子を確認できるようになりました。新人作業員が困っていたら、すぐにサポートに入れますし、万が一危険行為や事故があった場合には、録画した映像を確認して、トラブルの原因を特定できますからね。
ーーおふたりが即戦力としてご活躍されていることが、よく伝わってきました。今後、ナガヤス工業でどのような挑戦をしてみたいですか?
細田:目の前の業務、一つひとつに一生懸命に取組みながら技術をしっかり身につけ、いずれ職長として現場を任せてもらえるようになりたいですね。
渡邉:私は、現場監督として大規模なプロジェクトを担当することが目標です。
ーー 社歴が短くても、具体的なキャリアプランを考えられる。そうした部分は、ナガヤス工業ならではかもしれませんね。
渡邉:そうですね。会社の転換期に技術者として携われることにも、大きなやりがいを感じています。弊社はいま、ICT技術を活用した業務改革の真っただ中ですから。
ゲーム感覚というと、少し語弊があるかもしれませんが、ナガヤス工業の現場では、そのくらいの気楽さで自分の手で動かし、新技術を体得できる。しかも、楽しみながら実績を積める。若手にとって、本当にすばらしい環境だと思います。
これまでは若手社員が入社すること自体が珍しかったのですが、細田さんのような意欲ある若者がどんどん入社してきてくれています。熟練作業員だけでなく、経験の浅い若手でも土木会社で働く楽しさを感じられる、そんな会社になっていくと感じています。
ナガヤス工業株式会社
〒340-0002 埼玉県草加市青柳8-57-43
TEL:048-933-3711 受付時間/平日 9:00~17:00
HP: http://www.nagayasu.co.jp/
“建機に後付け、使い慣れた油圧ショベルが、最新のICT建機に”
「スマートコンストラクション・レトロフィットキット 」
https://ll-m.co.jp/scretrofit
お問い合わせはこちら:https://ll-m.co.jp/contact?params[product_id]=0
◎撮影時はマスクを外していただきました。
前回記事では「スマートコンストラクション・レトロフィットキット」導入に踏み切った経緯について、ナガヤス工業 代表取締役 大根田 長政氏と未来の土木推進室 室長の佐々木 貴幸氏にお伺いしましたが、本記事では、同社の施工現場(公共下水道新設工事)にお邪魔して作業の様子、そしてレトロフィットキット の操作感について、若手作業員お伺いしてきました。
「スマートコンストラクション・レトロフィットキット」とは、さまざまなメーカーの油圧ショベルに、後付けすることでICT建機化ができる製品。
お話していただいたのは、工事部(施工管理担当)の渡邉 健司氏(以下、敬称略)と工務部(施工担当) 細田 貴宏氏(以下、敬称略)のおふたりです。
ICT技術が、若手作業員をサポート。任せてもらえる環境が、新人の成長を後押しする
ーー 今回はICT技術を活用して感じたメリットや使い心地など、リアルな声をお聞きしたいと思います。まずは、お二人の経歴をお聞かせいただけますか?
細田:前職では土木から建築まで幅広く手掛けている事業所に勤務していました。業界経験は8年ほどになりますが、さまざまな工事に携わるなかで、土木を突き詰めてやりたい!という気持ちが強くなり、転職活動を経て半年前にナガヤス工業に入社しました。
渡邉:私の場合は、業界未経験からキャリアをスタートしました。入社のきっかけは、兄がナガヤス工業で働いていたことです。若手でもチャレンジできる環境が整っていると聞き、風通しの良い社風に惹かれて入社を決めました。施工管理担当の配属になり、今年で5年目になります。
ーー 渡邉さんは業界未経験からのスタートということで、土木の仕事に、戸惑いはありませんでしたか?
渡邉:土木と聞くと、一般的に体育会系のイメージが強く、上下関係なども厳しそうだと感じる方が多いと思います。私もそうでした。でも、実際はそんなイメージとは真逆でしたね。ナガヤス工業は、みなさん物腰がやわらかで(笑)。業界未経験でも働きやすい会社だと思います。
細田:自由な社風や社員の人柄も魅力の一つですが、私が一番惹かれたのは、ICT技術を積極的に活用していることでした。これが転職の決め手になり、応募したんですよ。求人ページで、新技術を活用した施工法などが紹介されていて、「丁張りなしで施工ができるなんて!」と、応募前からワクワクしたことを覚えています。
ーー お二人ともナガヤス工業に、他社にはない魅力を感じられていたのですね。細田さんは入社からまだ間もないですが、実際に働いみての感想はいかがですか?
細田:充実の半年間でした。なぜかというと、どんどん仕事を任せてもらえるんです。一応、前職でも経験はあるのですが、それでも日々新しい業務を覚える必要があります。
そのくらいのスピード感で仕事を任せてもらえるのは、うれしいですね。念願叶って、すっかり土木一筋の生活になりました。
渡邉:彼はナガヤス工業で働くために、地元・栃木県から埼玉の草加へ引っ越してきたほどなんですよ。若手でも任せてもらえる環境は、当社の特徴の一つだと思います。私も入社当初から測量や現場の管理などの業務を任せてもらっていました。
それが例えどんな小さな業務でも、自分の担当を持つことで責任感が生まれますし、仕事を終えるたびにやりがいを感じることができますよね。
ーー 新人にとって大きな励みになりますね。
渡邉:はい。難度の高い業務を、いきなり無茶振りされるというわけではなく、徐々に業務の幅や現場の規模が大きくなっていくので、着実にスキルを伸ばすことができます。できることが増えていくのは、うれしいものですよ。積み重ねを経て、私もいまは現場監督という立場で働かせていただいています。
「スマートコンストラクション・レトロフィットキット」で建機をICT化。初めての施工も、一人でサクサク
ーー では次に、今回の施工現場についてお聞きしたいのですが、具体的にどのような工事を行っているのですか?
渡邉:公共下水道の新設と舗装工事です。私は現場監督として入っていて、細田さんが施工を担当しています。
細田:レトロフィットキットを搭載したICT建機を使って、掘削作業を行っています。前職でもバックホーに乗る機会はあったのですが、作業員としてイチから施工を担当するのは今回が初めてです。
ーー 細田さん、ICT建機を操作してどんな印象を受けましたか?
細田:まず「最先端の技術だ!」と感動しました。丁張り作業が必要ないことはもちろんですが、バケットの刃先がどこにあるのか、自分がいまどこで何をしているのかを、操縦席にいながら確認することができるので、不安がありません。
ーー ICT化されていない建機では、不安を感じるものなのでしょうか?
細田:ICT化されていない建機の場合、操縦席からは掘削箇所がきちんと見えないので、状況が不明瞭なことが多いんです。ですから、ふつうは操縦者1名に加えて、もう1名が建機のそばでつきっきりで状況を伝える必要があります。熟練作業員ならまだしも、経験の浅い私はやはり不安ですね。
また、建機のエンジン音はかなり大きいので、外にいる作業員の声がかき消されてしまいます。声を聞くためにいちいちエンジンを止めたり、作業を中断する必要があります。
ーー 確認するたびに作業が中断してしまっていたのですね。ICT化により、その必要はなくなりましたか。
細田:はい。といいますか、ペアで作業をする必要がなくなりました。基本的に今は私1名だけで進めています。バックホーの位置情報とバケットの刃先の位置は、すべて操縦席に設置したディスプレイ上に表示されます。
掘削箇所の深さなども数センチ単位で表示されるため、あとどのくらい刃先を進めればいいのかをリアルタイムで確認しながら作業することができるんです。
ーー “見える化”されているのは心強いですね。渡邉さんから見て、細田さんの作業の様子はいかがですか?
渡邉:とてもスムーズに進めていますよ。彼はもともと建機の操縦経験があったこともあり、MGでも十分に使いこなすことができました。
ーー なるほど。レトロフィットキットで現場経験をどんどん積めているのですね。建機の事前セッティングは、どのように行っているのでしょう?
渡邉:測点の調整や作業箇所の設定などは私や上司の佐々木室長が担当しています。
細田:初めてICT建機を操作しましたが、すぐに使いこなすことができて、自信が持てましたし、何より楽しいんです。ディスプレイは使い慣れたタブレットタイプですし、タッチ操作なのであまり迷うこともありません。
ーー では初めてのレトロフィットキットを操縦しての掘削作業も順調ですね!
細田:外の確認を待たずに、一人でどんどん作業を進められること、そして、エンジンを止める必要がないことなど、時間のロスもなく、手前味噌ではありますが、スピーディーに作業を進められていると思います。
渡邉:以前リースでICT建機を使ったことがあり、利便性はわかっていたのですが、いざ自前の建機として自由に使えるようになると、実感が違いますね。
掘削作業時の手元による計測が不要になり、接触事故の削減にもつながりました。現場を管理するにあたり、安全面においても心強さを感じています。
また最近新たに、現場をモニターするためのカメラを事務所内に設置したんですよ。遠隔でもリアルタイムで施工の様子を確認できるようになりました。新人作業員が困っていたら、すぐにサポートに入れますし、万が一危険行為や事故があった場合には、録画した映像を確認して、トラブルの原因を特定できますからね。
新人でも明るいキャリアを描ける。ナガヤス工業は、「誰もが土木の楽しさを感じられる会社」に
ーーおふたりが即戦力としてご活躍されていることが、よく伝わってきました。今後、ナガヤス工業でどのような挑戦をしてみたいですか?
細田:目の前の業務、一つひとつに一生懸命に取組みながら技術をしっかり身につけ、いずれ職長として現場を任せてもらえるようになりたいですね。
渡邉:私は、現場監督として大規模なプロジェクトを担当することが目標です。
ーー 社歴が短くても、具体的なキャリアプランを考えられる。そうした部分は、ナガヤス工業ならではかもしれませんね。
渡邉:そうですね。会社の転換期に技術者として携われることにも、大きなやりがいを感じています。弊社はいま、ICT技術を活用した業務改革の真っただ中ですから。
ゲーム感覚というと、少し語弊があるかもしれませんが、ナガヤス工業の現場では、そのくらいの気楽さで自分の手で動かし、新技術を体得できる。しかも、楽しみながら実績を積める。若手にとって、本当にすばらしい環境だと思います。
これまでは若手社員が入社すること自体が珍しかったのですが、細田さんのような意欲ある若者がどんどん入社してきてくれています。熟練作業員だけでなく、経験の浅い若手でも土木会社で働く楽しさを感じられる、そんな会社になっていくと感じています。
ナガヤス工業株式会社
〒340-0002 埼玉県草加市青柳8-57-43
TEL:048-933-3711 受付時間/平日 9:00~17:00
HP: http://www.nagayasu.co.jp/
“建機に後付け、使い慣れた油圧ショベルが、最新のICT建機に”
「スマートコンストラクション・レトロフィットキット 」
https://ll-m.co.jp/scretrofit
お問い合わせはこちら:https://ll-m.co.jp/contact?params[product_id]=0
◎撮影時はマスクを外していただきました。
WRITTEN by
高橋 奈那
神奈川県生まれのコピーライター。コピーライター事務所アシスタント、広告制作会社を経て、2020年より独立。企画・構成からコピーライティング・取材執筆など、ライティング業務全般を手がける。学校法人や企業の発行する広報誌やオウンドメディアといった、広告主のメッセージをじっくり伝える媒体を得意とする。
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