行政・政策
デジコン編集部 2025.11.13

岐阜県がドローンでツキノワグマを追い払う取り組みを開始。犬の鳴き声や花火の音で奥山へ誘導

岐阜県は2025年11月4日、ドローンを使ったツキノワグマの追い払い対策を実施すると発表した。クマが嫌がる犬の鳴き声や花火の音をドローンから出し、人間の生活圏から奥山へ追い払う取り組みだ。

出没件数が昨年度全体を上回る状況を受けて攻めの対策へ転換


岐阜県内では2025年度のクマ出没件数が10月末時点で836件に達し、すでに2024年度1年間の674件を大きく上回っている。

人身被害も4件発生しており、2024年度の3件を超える状況となった。こうした事態を受け、江崎禎英知事は記者会見で「住民が安心して生活できるよう、攻めの対策をやっていきたい」と述べ、新たな取り組みを開始する方針を示した。


具体的には人の生活圏から山に向かってドローンを飛ばし、クマが嫌がる犬の鳴き声や爆竹の音をスピーカーから出す。

さらに動物駆逐用煙火と呼ばれる追い払い花火を発射し、クマを人里に近づけないようにする仕組みだ。

実施対象は本年度にクマによる人身被害が発生した高山市、飛騨市、中津川市、白川村となる。地元関係者や猟友会と調整しながら、ドローンの台数や飛行ルートを決定していく計画だ。




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