オルファ、20年超ロングセラー大型カッター「NXL」「EXL」を7月4日全面リニューアル発売。エルゴノミックデザイン採用でランヤードホール大型化

オルファは、20年以上にわたり現場で使用されてきた大型カッターナイフ「NXL-500」「EXL-500」の全面リニューアルを実施し、新モデル「NXL」「EXL」として2025年7月4日から金物・DIY販路専用商品として発売すると発表した。

流線的なエルゴノミックデザインの採用と実用性を高めたランヤードホールの大型化により、作業効率と安全性の向上を実現している。

流線的エルゴノミックデザインと大型ランヤードホールでネジロック・オートロック2タイプ展開

リニューアルされた「NXL」「EXL」の最大の特徴は、従来モデルの基本性能を維持しながら、握りやすさを追求した流線的なエルゴノミックデザインを全面採用した点にある。

20年以上の使用実績で蓄積されたユーザーフィードバックを基に、長時間作業での疲労軽減と操作性向上を目的とした形状改良を実施している。

本体後部に設置されたランヤードホールは、従来モデルと比較して大幅に拡大され、より実用的な仕様に変更された。

このランヤードホールは落下防止用コードの取り付けが可能で、高所作業や移動の多い現場での工具紛失リスクを大幅に削減する効果が期待される。


特に建設現場や工場での作業において、安全管理基準の厳格化に対応する重要な機能として位置づけられている。

製品ラインナップは、刃先まで確実に固定できるネジロック式と、ワンタッチ操作で素早くロックできるオートロック式の2タイプで構成されている。

ネジロック式は精密な刃出し調整が可能で、厚い材料の連続カットなど、刃の安定性が重要な作業に適している。一方、オートロック式は作業スピードを重視する用途での利便性を高め、頻繁な刃の出し入れが必要な作業での効率向上を実現している。


大型刃を装着した設計により、従来の軽作業用カッターでは対応困難な厚手材料への対応力を確保している。ダンボールなどの一般的な梱包材から、ベニヤ板のような木質系建材まで、幅広い材料のカット作業に対応可能な汎用性を備えている。

この多用途対応により、複数の専用工具を使い分ける必要がなく、現場での工具管理の簡素化にも貢献する。

従来モデル「NXL-500」「EXL-500」は、オルファの大型カッターナイフラインナップにおいて、「万能L型」や「ハイパーL型」などの上位機種と並ぶエントリーモデルとして重要な位置を占めてきた。


手に取りやすい価格設定により、プロユーザーから一般ユーザーまで幅広い層に支持され、長期間にわたる安定した販売実績を維持している。

建設業界や製造業における工具の安全基準強化に伴い、落下防止機能を持つ工具への需要が高まっている現状がある。今回のリニューアルで大型化されたランヤードホールは、こうした市場ニーズに対応する重要な改良点として評価される。

特に、墜落災害防止対策の一環として工具の落下防止が義務化される現場も増加しており、この機能強化は時機を得た対応と言える。