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デジコン編集部 2025.5.12

シンフォニア。小型移動式クレーンVR訓練システムに「高圧電線接触感電事故」を追加。古河ユニック監修で実機ラジコンと連動

シンフォニアは、「小型移動式クレーンVR訓練システム」に新たな危険体験コンテンツとして「高圧電線へのブーム接触による事故事例」を追加し、5月12日より提供開始した。

実際に操縦しながら事故を体験する新型安全教育。事故コンテンツを今後年3〜4本追加予定で月額4万円の使い放題サブスクリプション


建設現場や工場など、様々な場所で活用される小型移動式クレーンの操作には常に危険が伴う。

特に、ブームや吊り荷が高圧電線に接触する事故は、感電による重篤な人身事故につながる可能性があり、安全教育の徹底が求められている。

シンフォニアは、2024年6月より「小型移動式クレーンVRトレーニング」を提供してきた。


このシステムでは、VR内で実機さながらのリアルな操縦トレーニングを行うことができる。

VR内の操縦に使用するラジコンは、古河ユニック販売の「液晶ラジコンJOY」の実機、もしくはシンフォニア開発の「VR用スイッチ式ラジコン」の2つから選択できる仕様となっている。

現実の操縦に限りなく近いVRトレーニングが可能という点、初心者でも安全にトレーニングを行える点が評価され、物流業界や建設業界を中心に導入されている。

今回追加された危険体験コンテンツ第二弾では、「ブームが高圧電線に接触し操縦者が感電した事故事例」をVR空間内にリアルに再現している。

(高圧電線へのブーム接触による事故事例 体験の様子)

受講者は、実際にクレーンを操縦しながら、夜間見通しが悪い中での高圧電線への接近・接触という極めて危険な状況を安全に体験することができる。

事故体験VRは、シチュエーション確認から始まり、作業開始、事故発生、事故の振り返りと学習という流れに沿って進行する。

まず自身(作業者)がどのようなシチュエーションかを確認した後、ラジコンを使用してVR内で荷の積み下ろし等の作業を行う。

(感電事故をリアルに体験)

その作業中に事故が発生し、感電する瞬間の衝撃をリアルに体験する。事故発生後は、なぜ事故が発生したかの振り返りを行う。

第三者視点で操縦シーンを見ながら、どこに問題があったかの解説を聞くことで、事故シーンを追体験し、安全手順の必要性を再確認できる仕組みだ。

シンフォニアは今後、実際に発生した事故事例を題材にし、年間3~4本の「事故事例体験コンテンツ」を追加していく計画を発表している。

このVRによる事故事例体験はサブスクリプション型のオプションとして展開され、今後追加されていく事故事例体験コンテンツも含め全てサブスクリプションの月額費用内で体験できる。

事故事例体験は月額4万円(税別・機材費別)で、今後追加するコンテンツを含め使い放題となる。






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