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デジコン編集部 2023.7.14

建設用3Dプリンタで印刷の「サウナ施設」が高知県にオープン!

Polyuseと和(かのう)建設(高知県)は、日本初となる『建設用3Dプリンタ』で作った常設のサウナ施設※1を2023年11月からオープンする。一般利用が可能な

建物の仕様検討、施工方法の最適化検証を重ね、高知県に建設用3Dプリンタを設置した後、印刷製造を2022年8~9月にかけて実施。


そしてその後も施工だけでなく、来場者に快適に過ごしてもらうための運営協議を重ね2023年11月の正式オープンに向けて準備が進んでいる。

施設名称は「メランジュ」。高知県芸西村で見られる起源や時代の異なる岩石が入り交った混在堆積物であり天然記念物で、メランジュの模様や特殊な構造が入り混じる地層から連想し、最新技術の3Dプリンタと伝統的な建築技術が融合したサウナ棟をメランジュと命名さてた。


サウナメランジュは国内初となる3Dプリンタによって製造されたフィンランド式サウナ施設。洞窟をイメージした内部空間では天井部の小さな穴から差し込む自然光と間接照明により、ほんのり浮かび上がる3Dプリンタ独特の波のような積層模様を見ることができる。

サウナの隣には水風呂棟を併設。外気浴はサウナメランジュの屋上部分に設けたウッドデッキで波の音をBGMに海を眺めながらの贅沢なひと時が過ごせる。

設計・運営監修は全国的にもファンの多いSAUNAグリンピアの吉永幸平氏が担っている。

Polyuse 代表取締役 大岡 航氏のコメント

昨年初めのキックオフより満を持して「NAMITERRACE GEISEI(ナミテラス芸西)」としての完成を控え、サウナメランジュもオープン間近となりました。多くの方のご協力とサポートがあったからこその発表になります。この場をお借りして改めて感謝申し上げます。今回のプロジェクトは、国内でも例のない宿泊施設も併設された常設の国産建設用3Dプリンタで印刷したサウナ建物になります。プロジェクトのリーダーである和建設様の地域建築業だからこそ出来る新しい挑戦にご一緒させていただいたことに感謝し、今後も施設を、建築業界を、高知県を一緒に盛り上げていけたらと思います。

SAUNAグリンピア 代表 吉永 幸平氏のコメント

サウナ好きは旅の目的にサウナを求め、サウナ好きでなくても施設にサウナがあれば「入ってみよう」ってなる、人が集う施設、コミュニティーにサウナはパワーを持つコンテンツの1つです。
サウナ業界でも建設用3Dプリンタとサウナ室を融合させる前例のない設計、そこにサウナ好きでもない宿泊者が「入ってみたくなるサウナ」をどう監修していくか悩みましたが、造形の美しさ、太平洋の波音、芸西村の空と風、施設のポテンシャルをととのわせた「サウナ棟」ができたと思います。サウナセッティングは…入浴してのお楽しみです。





※1 ポリウス調べ、自社開発をした国産建設用3Dプリンタ及び専用システム、国内基準に準拠した材料等々を活用した建物(2023年7月)

参考・画像元:ポリウスプレスリリース


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