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デジコン編集部 2026.9.14

天候に左右されない次世代地熱へ。千代田化工建設、米Sage社と「圧力地熱技術」の高圧地上設備でFS覚書を締結

CONTENTS
  1. 従来型地熱は開発地域が限定。地域を選ばず安定供給できる次世代技術
  2. セージの坑口条件をもとに、千代田化工が設備構成やコストを評価
千代田化工建設は、米国のSage Geosystemsと、次世代地熱技術を活用した商業規模の発電設備に必要となる高圧地上設備について、技術・事業化可能性調査(FS)を共同で実施する覚書を締結し、調査を開始したと発表した。

対象となるのは、セージが開発する「圧力地熱技術(Pressure Geothermal)」を活用した発電設備のうち、坑井から生産される高温高圧流体のエネルギー回収設備である。

従来型地熱は開発地域が限定。地域を選ばず安定供給できる次世代技術


セージの「圧力地熱技術」は、高温の岩体に造成した地下貯留層に水を圧入し、地下の熱エネルギーに加えて、貯留された圧力エネルギーも活用する次世代地熱技術だ。

安定的な低炭素電源としての発電に加え、余剰電力で地下に圧力エネルギーを貯蔵し、電力需要に応じて回収する長時間エネルギー貯蔵への活用も期待されている。

従来型の地熱発電は、地下に存在する天然の蒸気や熱水資源に依存するため、開発可能な地域が限定される傾向があった。

これに対し次世代地熱技術は、石油・天然ガス分野で培われた掘削や坑井、地下貯留層管理などの技術を応用することで、従来は地熱発電に適さないとされてきた地域でも、地熱資源を活用できる可能性がある。

しかも、太陽光発電や風力発電と異なり天候や時間帯の影響を受けにくく、継続的に電力を供給できる。

そのため、データセンターや産業施設、地域マイクログリッド、重要インフラなどへの安定電源としての活用が期待されている。

セージの坑口条件をもとに、千代田化工が設備構成やコストを評価


今回のFSでは、セージが提供する坑口の圧力・温度条件、流体特性および運転条件などを前提とする。

そのうえで千代田化工建設が、高圧地上設備の主要機器構成や電力・エネルギーバランス、概算設備費・運転費、発電コストを評価する。

なお本FSは、千代田化工建設が参画する東京都のクラスター創成事業「TIB CATAPULT」において、Plug and Play Japanが代表を務める協働プロジェクトとして、同事業の枠組みも活用して実施される。



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