清水建設と東京科学大学は、既存建物の価値を最大化する「建物アップサイクル技術」の確立に向けて、産学協働の研究拠点を立ち上げたと発表した。
清水建設の建設プロジェクトの専門的知見と、東京科学大学の多様な学術的知見を融合させ、従来の建て替えや改修に代わる新たな選択肢「建物アップサイクル」を提起する。
取り組みの背景には社会的な要請がある。一つに建物の脱炭素化をはじめとする環境問題への対応だ。
もう一つが、昨今の資材価格や労務費の高騰による、建設コストの上昇である。
今後、建物のリニューアル需要のさらなる増大が見込まれるなか、両者が目指すのは、新築よりも低コストかつ短工期で、既存建物を高い資産価値と魅力を持つ建物へとアップグレード再生する、新たな建築生産モデルの構築だ。
これは、建設市場で常識となってきた「スクラップ&ビルド」の発想を転換するものである。
柱・梁・床などの主要な構造体を再利用する技術と、外装リノベーションの技術を高度に掛け合わせることで、既存建物を、新築にも劣らない構造性能・環境性能・意匠性能を持つ建物へと生まれ変わらせる。
とりわけ主要な構造体の再利用は、サーキュラーエコノミーの観点からも高い環境価値を発揮する。
新たに東京科学大学に設置した研究拠点は、「清水建設みらいの建築生産協働研究拠点」(拠点長・吉敷祥一東京科学大学教授)だ。
既存建物における構造体の再利用と外装リノベーションをテーマに、必要な技術開発を進める。設置期間は、2029年7月31日までの3年間である。
しかし両テーマにはそれぞれ課題が残る。
構造体の再利用では、柱・梁・床などの一部を再利用して新たな建物を建設する手法は既に実践されているものの、既存構造体を再利用する場合の健全性評価手法や、それに基づく耐用年数の予測手法、判断基準が確立されていない。
一方の外装リノベーションも、外壁カバーリング工法や2重サッシ工法など多くの技術が存在するが、いずれも既存の外装材をベースに機能・性能を付加するものが中心で、外装のデザインを大きく変えるような自由な設計が難しい。
拠点では、こうした技術革新をリードしていく考えだ。
参考・画像元:清水建設ニュースリリースより
清水建設の建設プロジェクトの専門的知見と、東京科学大学の多様な学術的知見を融合させ、従来の建て替えや改修に代わる新たな選択肢「建物アップサイクル」を提起する。
環境対応と建設コスト上昇が背景。「スクラップ&ビルド」からの転換へ
取り組みの背景には社会的な要請がある。一つに建物の脱炭素化をはじめとする環境問題への対応だ。
もう一つが、昨今の資材価格や労務費の高騰による、建設コストの上昇である。
今後、建物のリニューアル需要のさらなる増大が見込まれるなか、両者が目指すのは、新築よりも低コストかつ短工期で、既存建物を高い資産価値と魅力を持つ建物へとアップグレード再生する、新たな建築生産モデルの構築だ。
これは、建設市場で常識となってきた「スクラップ&ビルド」の発想を転換するものである。
柱・梁・床などの主要な構造体を再利用する技術と、外装リノベーションの技術を高度に掛け合わせることで、既存建物を、新築にも劣らない構造性能・環境性能・意匠性能を持つ建物へと生まれ変わらせる。
とりわけ主要な構造体の再利用は、サーキュラーエコノミーの観点からも高い環境価値を発揮する。
構造体の再利用と外装リノベーション、2つの技術的課題に挑む
新たに東京科学大学に設置した研究拠点は、「清水建設みらいの建築生産協働研究拠点」(拠点長・吉敷祥一東京科学大学教授)だ。
既存建物における構造体の再利用と外装リノベーションをテーマに、必要な技術開発を進める。設置期間は、2029年7月31日までの3年間である。
しかし両テーマにはそれぞれ課題が残る。
構造体の再利用では、柱・梁・床などの一部を再利用して新たな建物を建設する手法は既に実践されているものの、既存構造体を再利用する場合の健全性評価手法や、それに基づく耐用年数の予測手法、判断基準が確立されていない。
一方の外装リノベーションも、外壁カバーリング工法や2重サッシ工法など多くの技術が存在するが、いずれも既存の外装材をベースに機能・性能を付加するものが中心で、外装のデザインを大きく変えるような自由な設計が難しい。
拠点では、こうした技術革新をリードしていく考えだ。
参考・画像元:清水建設ニュースリリースより
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