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デジコン編集部 2026.4.15

つくばから台湾のシールドマシンを遠隔操作。奥村組が二要素認証×ドーム型コックピットで安全性・操作性を大幅向上

CONTENTS
  1. 二要素認証・ログ管理・外部監査でセキュアな操作環境を構築。ドーム型モニターで現地と同等の臨場感
  2. 将来は1拠点から複数現場を兼務。XRゴーグルによる設備非依存の遠隔操作も開発へ
奥村組と奥村機械製作(大阪市西淀川区)は2026年4月13日、遠隔操作システムの機能改修を行い、奥村組技術研究所(茨城県つくば市)から台湾・桃園市で稼働中のシールドマシンの遠隔操作を実施した。

昨年2月の初回検証(通信応答性・タイムラグ確認)に続く第2フェーズとなり、セキュリティ強化と臨場感向上の2点を中心にシステムを改修した。

二要素認証・ログ管理・外部監査でセキュアな操作環境を構築。ドーム型モニターで現地と同等の臨場感


今回の改修における主な強化点は2つで、セキュリティ面では、システム利用者のアカウント認証に二要素認証(MFA)を実装し、ログ管理を徹底する運用ルールを策定。

NIST Cyber Security FrameworkおよびCIS Controlsバージョン8を参考に構築した操作環境は外部監査も受けており、国際水準のセキュリティ基盤を整えた。

操作性面では、ドーム型モニターで現地の音声と映像をリアルタイムに再現する臨場感の高いコックピットを導入した。

実際の運転席と同様に配置したタッチパネル式操作スイッチと各種モニターを備えており、シールドマシンの操作経験者であれば特別な訓練なしに扱える仕様となっている。

実際のつくば‒台湾間での遠隔掘進では、掘削・推進・排土の主要3機構を操作してシールド掘進を遠隔実施し、従来システムと比較して操作性が向上し通信エラーも問題なく検知できることを確認した。

将来は1拠点から複数現場を兼務。XRゴーグルによる設備非依存の遠隔操作も開発へ


今後は通信エラー発生時にシールドマシンを安全停止できる機構を実装するとともに、1か所から複数現場を遠隔操作できる機能の開発を進める。

さらにXRゴーグルを用いて操作スイッチや現地状況を仮想空間上に再現し、場所や設備に依存しない遠隔操作システムの実現も視野に入れており、技術者・オペレーターの教育・訓練用途への活用も検討している。





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