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デジコン編集部 2026.1.22

奥村組、天井への「上向き」ドリル作業を自動化する装置を開発。既存RC補強工事の負担を軽減

CONTENTS
  1. 「ずっと上向き」の過酷な作業をロボットが代行
  2. 鉄筋に当たれば「自動停止」。粉塵もカット
奥村組は、既存鉄筋コンクリート(RC)構造物の補強工事において、天井面への削孔(穴あけ)作業を自動化する「天井用削孔装置」を開発したと発表した。

耐震補強などで必要となる「あと施工アンカー」の設置において、作業員にとって身体的負担の大きい上向き作業を機械化し、省力化と効率化を実現する。

「ずっと上向き」の過酷な作業をロボットが代行


既存建物の天井や壁を厚くして補強する「増厚工法」では、新しいコンクリートとの一体性を高めるために、既存の躯体に数千箇所ものアンカー筋を埋め込む必要がある。


これまで、特に天井面への削孔は電動ハンマードリルを用いた人力作業が主であり、上を向き続ける不自然な姿勢や振動による身体への負担が大きな課題となっていた。

奥村組は既に側壁用の自動装置を開発していたが、今回は未対応だった「天井用」を新たに開発し、ラインナップを拡充した。

鉄筋に当たれば「自動停止」。粉塵もカット


開発された装置は、電動ハンマードリルを搭載し、最大で直径25mm、深さ400mm程度の削孔が可能。主な特長は以下の通りだ。

  • 正確な位置合わせ: 2台のレーザー墨出し器を搭載し、レーザーの交点を削孔位置に合わせることで、遠隔操作でも高精度な位置決めが可能。
  • 鉄筋検知機能: 削孔中にビットが内部の鉄筋に接触した場合、速度変化を検知して自動停止し、ビットや躯体の損傷を最小限に抑える。
  • クリーンな環境: 集塵機により粉塵の飛散を防止し、作業環境を改善する。



装置は積み重ね式の治具を用いることで、天井高2.0m~3.0mの範囲に対応可能。試験では人力施工と同等の精度を確保できることが確認された。



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