川崎重工業、かんでんエンジニアリング、エアロトヨタの3社は、無人ヘリコプター「K-RACER」を活用した送電鉄塔向け物資輸送の実証試験に成功したと発表した。
滋賀県甲賀市の訓練場で行われた試験では、自動飛行による荷揚げから鉄塔近傍での荷下ろしまでの一連の動作を確認。山間部におけるインフラ保守作業の省人化と安全性向上に向け、大きな成果を上げた。
現在、山間地に設置された送電鉄塔の保守や建設に必要な資機材は、有人ヘリコプターやモノレール、あるいは作業員が背負って運ぶ「人肩運搬」に依存している。
しかし、少子高齢化による労働人口の減少で、こうした過酷な作業の担い手不足が深刻化している。
(K-RACER)
今回の実証では、川崎重工が開発した無人ヘリ「K-RACER」を使用。最大200kgの積載能力を生かし、一斗缶や工事用はしごなどの資材を送電線などの障害物がある環境下で輸送できることを証明した。
特に注目すべきは、荷物の結合・切り離しを遠隔操作で行える「自動結合システム」の採用だ。
これにより、ホバリング中の機体の下に入ってフックを掛け外しする危険な作業が不要となり、安全性が飛躍的に向上する。また、荷下ろし地点が離陸地点から見えない位置にあっても、タブレット端末での遠隔操作で微調整が可能であることが確認された。
滋賀県甲賀市の訓練場で行われた試験では、自動飛行による荷揚げから鉄塔近傍での荷下ろしまでの一連の動作を確認。山間部におけるインフラ保守作業の省人化と安全性向上に向け、大きな成果を上げた。
危険な「人肩運搬」をロボットで代替
現在、山間地に設置された送電鉄塔の保守や建設に必要な資機材は、有人ヘリコプターやモノレール、あるいは作業員が背負って運ぶ「人肩運搬」に依存している。
しかし、少子高齢化による労働人口の減少で、こうした過酷な作業の担い手不足が深刻化している。
(K-RACER)今回の実証では、川崎重工が開発した無人ヘリ「K-RACER」を使用。最大200kgの積載能力を生かし、一斗缶や工事用はしごなどの資材を送電線などの障害物がある環境下で輸送できることを証明した。
自動フックで作業員の負担も軽減
特に注目すべきは、荷物の結合・切り離しを遠隔操作で行える「自動結合システム」の採用だ。
これにより、ホバリング中の機体の下に入ってフックを掛け外しする危険な作業が不要となり、安全性が飛躍的に向上する。また、荷下ろし地点が離陸地点から見えない位置にあっても、タブレット端末での遠隔操作で微調整が可能であることが確認された。
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