ソフトバンクは、佐賀県の嘉瀬川ダムにおいて、高精度測位サービス「ichimill(イチミル)」とドローンを活用した水位計測の実証実験を行ったと発表した。
災害時に発生する河道閉塞(天然ダム)の危険な水位上昇を、遠隔から迅速かつ安全に監視する体制の構築を目指す。
河道閉塞とは、地すべりや斜面崩壊によって河川が土砂で塞がれる現象であり、湛水した水が決壊すると下流に甚大な被害を及ぼすリスクがある。こうした現場は人が立ち入ることが困難で危険なため、遠隔からの迅速な状況把握が求められていた。
今回の実証実験では、国土交通省と日本工営が主催するプロジェクトに参加し、ドローンで運搬・投下が可能な水位計測機器の運用を検証した。

計測機器にはソフトバンクの「ichimill」が活用されており、ネットワークRTK測位方式を用いることで、センチメートル級の高精度な位置情報を取得できる。
実験では、ドローンを用いて水位計ブイを空中輸送し、ダムの水面へ投下して設置する一連のプロセスが実施された。

その結果、陸地からの測量結果と比較しても遜色のない精度で水位を計測できることが確認され、ドローンによる運搬・設置の実運用性も実証された。
また、アンカーを設置しない条件下でのブイの漂流挙動についても検証が行われた。
「ichimill」による高精度な位置測位により、水面を漂うブイの移動軌跡を正確に記録し、その挙動を把握・再現することに成功した。

これにより、固定設備が設置できない緊急時においても、投入したブイの位置と水位をリアルタイムかつ正確に監視できる可能性が示された。
災害時に発生する河道閉塞(天然ダム)の危険な水位上昇を、遠隔から迅速かつ安全に監視する体制の構築を目指す。
ドローンで水位計を空輸し、センチメートル級の精度で計測
河道閉塞とは、地すべりや斜面崩壊によって河川が土砂で塞がれる現象であり、湛水した水が決壊すると下流に甚大な被害を及ぼすリスクがある。こうした現場は人が立ち入ることが困難で危険なため、遠隔からの迅速な状況把握が求められていた。
今回の実証実験では、国土交通省と日本工営が主催するプロジェクトに参加し、ドローンで運搬・投下が可能な水位計測機器の運用を検証した。

計測機器にはソフトバンクの「ichimill」が活用されており、ネットワークRTK測位方式を用いることで、センチメートル級の高精度な位置情報を取得できる。
実験では、ドローンを用いて水位計ブイを空中輸送し、ダムの水面へ投下して設置する一連のプロセスが実施された。

その結果、陸地からの測量結果と比較しても遜色のない精度で水位を計測できることが確認され、ドローンによる運搬・設置の実運用性も実証された。
漂流するブイの位置も正確に把握
また、アンカーを設置しない条件下でのブイの漂流挙動についても検証が行われた。
「ichimill」による高精度な位置測位により、水面を漂うブイの移動軌跡を正確に記録し、その挙動を把握・再現することに成功した。

これにより、固定設備が設置できない緊急時においても、投入したブイの位置と水位をリアルタイムかつ正確に監視できる可能性が示された。
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