岩崎電気は2025年度より、自治体トンネルにおいて「僅少交通量トンネル照明制御システム」の運用を開始した。
画像処理技術で車両や歩行者の存在を検知し、未通行時に照明を減光することで照明消費電力を約80%削減する。
本システムは、脱炭素社会の実現に向けた取組みとして開発された。高効率なLED照明の導入に加え、電力消費量をより一層削減するため、トンネルを通行する車両及び歩行者の存在を画像処理で検知する仕組みを採用している。
通行時は所要の路面輝度を確保し、未通行時は減光運用を図ることで、特に交通流が間欠的に推移するような僅少交通量のトンネルにおいて効果を発揮する。

車両検知時は進入側の入口照明を自動調光装置の条件に増光し、基本照明を定格点灯する。日中におけるトンネル進入時の目の負担を考慮し、坑口200m手前での車両検知を実施している。
フェイルセーフとして悪天候を画像処理にて検知し、自動調光装置の運用に移行する機能も備える。
トンネル坑内に歩行者がいる場合は基本照明を定格点灯し、トンネル内での転倒などの長期滞留を考慮した歩行者数カウントによる照明制御を行う。
未通行時に基本照明の片側を消灯する場合は、各日で点灯する器具を切り替えて器具負荷を軽減する工夫も施されている。

今回導入したシステムにおける単日のトンネル照明器具の電力比較では、LED従来運用の17kWhから3kWhへと83%の削減を実現。また、照明器具更新前のHID運用時の60kWhと比較すると94%の削減となった。
1か月間の積算では、LED従来運用の559kWhから107kWhへと80%の削減を実現し、CO₂削減量としてはLED従来運用と比較して230kg、バスタブ約200個分の削減に相当する。

1日における電力推移をみると、日中の入口照明が必要な時間帯での削減量が多いことがわかる。
朝と昼、夕方に交通のピークがあるが、交通流が間欠的なため一日を通して大きな削減ができている。
画像処理技術で車両や歩行者の存在を検知し、未通行時に照明を減光することで照明消費電力を約80%削減する。
画像処理で車両・歩行者を検知し未通行時は減光
本システムは、脱炭素社会の実現に向けた取組みとして開発された。高効率なLED照明の導入に加え、電力消費量をより一層削減するため、トンネルを通行する車両及び歩行者の存在を画像処理で検知する仕組みを採用している。
通行時は所要の路面輝度を確保し、未通行時は減光運用を図ることで、特に交通流が間欠的に推移するような僅少交通量のトンネルにおいて効果を発揮する。

車両検知時は進入側の入口照明を自動調光装置の条件に増光し、基本照明を定格点灯する。日中におけるトンネル進入時の目の負担を考慮し、坑口200m手前での車両検知を実施している。
フェイルセーフとして悪天候を画像処理にて検知し、自動調光装置の運用に移行する機能も備える。
トンネル坑内に歩行者がいる場合は基本照明を定格点灯し、トンネル内での転倒などの長期滞留を考慮した歩行者数カウントによる照明制御を行う。
未通行時に基本照明の片側を消灯する場合は、各日で点灯する器具を切り替えて器具負荷を軽減する工夫も施されている。

今回導入したシステムにおける単日のトンネル照明器具の電力比較では、LED従来運用の17kWhから3kWhへと83%の削減を実現。また、照明器具更新前のHID運用時の60kWhと比較すると94%の削減となった。
1か月間の積算では、LED従来運用の559kWhから107kWhへと80%の削減を実現し、CO₂削減量としてはLED従来運用と比較して230kg、バスタブ約200個分の削減に相当する。

1日における電力推移をみると、日中の入口照明が必要な時間帯での削減量が多いことがわかる。
朝と昼、夕方に交通のピークがあるが、交通流が間欠的なため一日を通して大きな削減ができている。
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