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デジコン編集部 2025.11.7

イノフィスとミツフジが業務提携。建設・物流現場の熱中症対策と身体負荷軽減を相互販売で強化

アシストスーツを製造・販売する東京理科大学発スタートアップイノフィスは、ミツフジと業務提携を行った。

物流や建設業などの作業現場における安全対策ソリューションの提供を強化していく。

改正労働安全衛生規則施行を背景に熱中症対策製品の相互販売を実施


イノフィスは、熱中症対策ウェアラブルデバイスを開発・販売するミツフジと、双方の製品を相互販売することにより、各社の強みを活かし販路を拡大させ、現場向けソリューションの提供を強化するという共通の目標のもと、今回の業務提携が決まった。

業務提携の内容は、イノフィスの販路で、ミツフジの猛暑リスク検知に特化したリストバンド型ウェアラブルデバイス「hamonband S」を販売し、熱中症対策ソリューションの提供を強化する。ミツフジの販路では、イノフィスのアシストスーツ「マッスルスーツ」シリーズを販売し、熱中症対策だけでなく身体負荷軽減という側面からも現場環境の改善ソリューションを提供する。

2025年7月より、両社より製品の販売を開始予定である。今後は熱中症対策と身体負荷軽減の領域でさらに連携を強化し、新たな共同プロジェクトも検討していく。

マッスルスーツ COOL VESTは、首元に配置したペルチェデバイスによる直接的な冷却と、ファンによる送風の二重構造により、従来の冷却グッズの課題を克服した。電源には、気温変化に強く安全性の高いリン酸鉄モバイルバッテリー20,000mAhを採用している。


リチウムイオン系と比べて約3から4倍の充放電サイクル約2,000から4,000回に対応し、繰り返し使用にも優れている。腰補助タイプのマッスルスーツシリーズやハーネスなどの装備品との併用が可能で、装着したままの車両運転にも対応している。

hamon band Sは、着用者の脈波から深部体温の上昇および下降変化をリアルタイムに推定・可視化できる、特許取得済の独自アルゴリズム(特許第7175473号)を搭載している。本人が気づきにくい体調変化の兆しを、手首でシンプルに検知できる点が最大の特長である。
なお、イノフィスは、マッスルスーツシリーズや他社のアシストスーツ、物流系ソリューションの体験・相談が可能なショールーム「神楽坂ショールーム」を、2025年5月に開設した。



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