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長谷工コーポレーション、竹チップで建設汚泥のCO2排出量を半減する技術を開発
長谷工コーポレーションは、福岡大学工学部の佐藤研一教授と共同で、建設汚泥の固化処理にセメントの代わりに竹チップを使用する新技術を開発した。
場所打ちコンクリート杭の施工時に発生する建設汚泥は、これまでセメント系固化材で処理されてきた。
新技術では、固化材の半分を5ミリメートル程度に砕いた竹チップに置き換えることで、CO2排出量を年間約8,000トンから4,000トンへと半減できる。
この削減量は、約28.5万本のスギが1年間に吸収するCO2量に相当する。
竹チップを使用した再生土は、竹が成長過程で吸収したCO2を地中に固定する「吸収剤」としても機能する。
試算によると、竹の炭素量を乾燥質量の47%として計算した場合、約39,000トンのCO2を貯蔵できる可能性がある。
さらに、この技術は放置竹林による竹害問題の解決にも貢献する。
千葉県市川市の新築マンション建設現場で初めて採用され、今後も順次導入を拡大する予定だ。
長谷工コーポレーションは、奈良県明日香村や福岡県と連携し、各地域の竹害問題解決にも活用を進めている。
本技術は、同社の気候変動対応方針「HASEKO ZERO-Emission」の一環として、建設現場の脱炭素化を推進する重要な取り組みとなっている。
環境負荷を大幅に低減する処理技術
場所打ちコンクリート杭の施工時に発生する建設汚泥は、これまでセメント系固化材で処理されてきた。
新技術では、固化材の半分を5ミリメートル程度に砕いた竹チップに置き換えることで、CO2排出量を年間約8,000トンから4,000トンへと半減できる。
この削減量は、約28.5万本のスギが1年間に吸収するCO2量に相当する。
竹の活用がもたらす複合的な効果
竹チップを使用した再生土は、竹が成長過程で吸収したCO2を地中に固定する「吸収剤」としても機能する。
試算によると、竹の炭素量を乾燥質量の47%として計算した場合、約39,000トンのCO2を貯蔵できる可能性がある。
さらに、この技術は放置竹林による竹害問題の解決にも貢献する。
実用化と今後の展開
千葉県市川市の新築マンション建設現場で初めて採用され、今後も順次導入を拡大する予定だ。
長谷工コーポレーションは、奈良県明日香村や福岡県と連携し、各地域の竹害問題解決にも活用を進めている。
本技術は、同社の気候変動対応方針「HASEKO ZERO-Emission」の一環として、建設現場の脱炭素化を推進する重要な取り組みとなっている。
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