ニュース
デジコン編集部 2024.3.5

ライカジオシステムズ、完全統合自律型 LiDAR UAVの受注を開始

計測テクノロジー企業ライカジオシステムズ株が、完全自律飛行型レーザースキャナー Leica BLK2FLY (以下BLK2FLY)の国内受注の受付を開始した。

この製品は完全に統合された自律飛行型レーザースキャニングセンサーで、すでに欧州では2021年に発売されており、2023年には新たに屋内スキャン機能が搭載され注目を集めている。


複雑なスキャニングプロジェクトをより広範囲にカバーできるようになったBLK2FLYは、屋内外を問わず、構造物全体のデジタルツインを構築するライカジオシステムズのBLKファミリーの革新的な製品だ。

BLK2FLYはタブレットを数回タップするだけで起動し、構造物や環境を正確かつ完全に空中から素早く簡単にスキャンできる。

空からのスキャニングは、構造物の外観の特徴や寸法を完全に捉えることができるため、立ち入りが困難な場所や手の届きにくい場所(ファサードの突起や屋上など)の正確なデータを必要とする様々な業界にとって画期的だ。

さらにBLK2FLYは、高度な自律障害物回避機能を備えた次世代の飛行安全性を導入

LiDAR、レーダー、カメラ、GNSSのセンサーの融合により、最適かつ安全な飛行経路を確保する。

ユーザーは、BLK2FLYからのデータを、LiDARやハンディ―型移動体レーザースキャナー Leica BLK2GO やその他地上型スキャナーで取得した建物や構造物の内部スキャンとシームレスに組み合わせることができる。

取得した色付き3D点群は、現場の状況を記録するなど、ビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)プロセスに役立つ。

BLK2FLYはGNSSが利用できない場所でもスキャンできるため、発電所や変電所をはじめとした立ち入りが困難な環境でも屋内外でスキャン可能だ。

屋内飛行モードでは、自律飛行システムの性能が向上したことで、センサーの空間認識能力が高まり、より狭い空間での障害物回避が可能に。

この新機能は、HexagonのビジュアルSLAMシステムの進化によるもので、BLK2FLYの飛行可能範囲を直径3メートルまで向上させる。

ライカジオシステムズの代表取締役社長の日比氏は、「BLK2FLYは、UAVベースの高度な自律型スキャンにより、複数の業界、特にデジタル建設、建築、歴史的保存物、公共事業におけるリアリティキャプチャーのワークフローを再定義しました。BLK2FLYが屋内でもスキャンできるようになったことで、ユーザーは建物や構造物の完全で包括的なデジタルツインを作成することができます。」とコメントを寄せた。




参考・画像元:ライカジオシステムズプレスリリース
印刷ページを表示
WRITTEN by

デジコン編集部

建設土木のICT化の情報を日々キャッチして、わかりやすく伝えていきます。

建設土木の未来を
ICTで変えるメディア

会員登録

会員登録していただくと、最新記事を案内するメールマガジンが購読できるほか、会員限定コンテンツの閲覧が可能です。是非ご登録ください。