行政・政策
デジコン編集部 2023.8.15

静岡県と朝日航洋、空飛ぶクルマ運用を想定したデジタルツインによるシミュレーション実施へ

2023年8月8日、朝日航洋は、静岡県と3次元点群データを相互に利活用し、次世代エアモビリティ分野における地域の活性化や産業振興を連携して推進していくため「3次元点群データ利活用に関する連携協定」を締結した。



静岡県は、現実空間をレーザスキャナ等で広範囲に測量することにより3次元点群データを取得・蓄積し、オープンデータ化する構想「VIRTUAL SHIZUOKA」を整備しており、朝日航洋は計測・解析作業を担当した。

同構想にある「防災・観光PR・インフラ維持管理の効率化」の観点から取得した3次元点群データは地理空間情報において先進的な取り組みであり、朝日航洋は当初より関与している。

デジタルツインによるシミュレーション事例1】「VIRTUAL SHIZUOKA」を活用した空飛ぶクルマのVポート適地検証(イメージ)。ヘリコプターの場外離着陸場基準による検証。

同社は地理空間情報を取り扱うほか、ヘリコプターの運航を中心とした航空運送事業を営むことから、航空分野においては、ドローンのレベル4(有人地帯における目視外飛行)への適応、ヘリコプター運航に必要な地形確認、有人機・無人機の低高度空域における航路の策定などにVIRTUAL SHIZUOKAを活用することで、飛行安全の確保が可能となる。

【デジタルツインによるシミュレーション事例②】

「VIRTUAL SHIZUOKA」を活用した空飛ぶクルマの低空域航路検証(イメージ)

VIRTUAL SHIZUOKAの利活用促進を目的として、今回静岡県と連携協定を結ぶことで、次世代エアモビリティ分野におけるデジタルツイン技術の活用を推進するとしている。

具体的な取り組みとして、VIRTUAL SHIZUOKAのオープンデータを用いて次世代エアモビリティである空飛ぶクルマ(eVTOL)の運用を想定したデジタルツインによるシミュレーションを実施する。

今後発展が期待される空飛ぶクルマのバーティポート(Vポート)と呼ばれる離着陸場の適地選定シミュレーションから、空飛ぶクルマの航路(コリドー)シミュレーションにおいてVIRTUAL SHIZUOKAのデータを活用する。



参考・画像元:朝日航洋プレスリリース


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