行政・政策
デジコン編集部 2025.3.20

国交省と国連が「質の高い道路インフラ整備」国際ワークショップを初開催。アジア太平洋・アフリカ12か国の道路高官が参加

国土交通省は国際連合地域開発センター(UNCRD)と共同で「質の高い道路インフラ整備に関する国際ワークショップ」を令和7年3月4日から6日にかけて国連大学で初めて開催した。

気候変動対応と老朽化対策を見据えた日本の先進技術を世界各国へ共有


本ワークショップはアジア太平洋・アフリカ地域等における質の高い道路インフラへの理解増進等を目的としており、カンボジア、キルギス、ケニアなど12か国から道路分野の高官・行政官が参加した。

3日間にわたるプログラムでは、各国の道路分野の課題共有から始まり、日本の先進的な道路技術や知見について多岐にわたる内容が取り上げられた。

初日は基調講演として東海学園大学卓越教授の林良嗣氏が登壇し、持続可能性や災害レジリエンスを考慮した「Quality Road As A System」という新概念を提唱した。

また、アジア開発銀行(ADB)からは「Green Roads Toolkit」と称する環境に配慮した道路開発のベストプラクティス集が紹介され、国際協力機構(JICA)からは島嶼国や積雪寒冷地における気候変動対応型の道路整備協力事例が共有された。


2日目は日本の道路建設技術に焦点が当てられ、日本道路建設業協会からは再生アスファルト舗装や低騒音・遮熱性舗装、バイオ炭アスファルトなど環境配慮型の舗装技術が紹介された。

プレストレスト・コンクリート建設業協会からは鋼コンクリート複合構造やエクストラドーズド橋などの先端的な橋梁技術についての発表があった。

参加者は東京外環自動車道の大泉JCTなどの現場見学も行い、橋梁上部工やシールドトンネルマシンといった実際の施工技術を視察した。

3日目は日本橋梁建設協会による鋼橋の先進技術紹介、NEXCO3社による高速道路の先進的な運営・維持管理についてのセッションが行われた。

国土交通省の永尾慎一郎国際室長からは、先端技術導入を促進するための総合評価制度など、日本の政策的取り組みについての紹介があった。

クロージングでは橋本雅道審議官が、今回のワークショップで得られた知見が各国の政策立案に役立つことへの期待を表明した。



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