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デジコン編集部 2023.11.16

竹中工務店、大阪万博工事でStarlink搭載「移動する工事事務所」を試験導入

竹中工務店は工事敷地内を自由に移動しつつ、工事事務所としての機能を有する「牽引式オフグリッド型モバイルハウス」を開発し、大阪・関西万博工事に2023年11月から試験導入した。

広大な建設現場では、工事担当者が工事事務所と現地を往復することが負担となっている。

そのため竹中工務店は、建設現場の生産性向上と執務環境の改善を目指し、新たな取り組みとして「牽引式オフグリッド型モバイルハウス」を導入。

オフグリッド型モバイルハウスには、通常の工事事務所と同様の機能が備わり、作業効率を向上させることが期待されている。


モバイルハウスは、公道走行時はトレーラーハウスのように牽引車で引っ張る。

工事敷地内は、市販の駆動装置(ムーバー)を装着しているため、リモコンで低速移動する。既設の電源や通信設備、電気や通信のインフラが無い場所でも、ソーラーパネルと蓄電池、制御機器から成る自立電源システムと、衛星インターネット「Starlink」で自律通信できる。

ソーラーパネルで発電した電気は、蓄電池に充電し、モバイルハウス内の空調設備や事務機器などに必要な電気を供給する。モバイルハウス本体はクロコアートファクトリー製のRoomette Longで、電源システムは日立ハイテクの協力を得て開発した。


参考・画像元:竹中工務店プレスリリース
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デジコン編集部

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